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2001年10月10日(水) 手を。

夜、何度も何度も目を覚まして、
隣にやすくんが寝てるのを確認して、
安心して、また眠りにつく。

そんなふうに迎えた朝。
いや、早朝。
もう眠れない気がして、ベッドを抜け出した。
部屋の中が明るくならないように、
カーテンと窓の間に入り込む。
ここのホテルは、高台にあるから街が一望できる。
あいにくの雨。
でも、霧に包まれた景色もなかなかきれいだった。
窓枠に腰掛けて、外だけ見ていると
なんだか、体が浮かんでるみたいな感じ。
思考も何もかもが停止して、ただ、外だけ見てた。


気づいたら、腕も足も冷たくなってて。
少しふるえてた。
急いで、ベッドに戻ったら
こんどはやすくんが驚く番(苦笑)
すやすや寝てたら、いきなり冷たい私が隣に。

「何してたの?こんなになるまで?」
                「外が、きれいだったから。でも、雨。」
「そっか。でも、ふるえてる。風邪ひくよ」
                「うん、ちょっとボーっとしすぎちゃった」
「なんだ、それ(苦笑)」
                「にゃははは。」
でも、
ここはあったかい。
一人じゃないなあ・・・って思う瞬間。


ホテルの温泉に行って、
それからやすくんの両親と一緒に朝食へ。
私といる時とはちょっと違う雰囲気。
新しいやすくんを発見して楽しい気分になる。

支度をして、ホテルを出る。
午前中は一緒にいられる。
雨の中、
朝市に行ってみたり、観光してみたり
お団子食べたり。
やすくんの家族に混じって、写真を撮ったり。
いつもみたいに、手をつなげないのが淋しいけど
そこは、ぐっと我慢。

楽しい時間はあっという間。
お昼を一緒に食べて、私の部屋に送ってもらったら
やすくん達は、また帰ってしまう。

私の部屋の前で、荷物を積み直すやすくん達。
お世話になったお礼や挨拶をした私に、
「またあそびに来てね」って言って
車に乗り込む、やすくんの両親。
やすくんも助手席に向かう。

「じゃ、行くから」

「うん。気をつけて」

やすくんは1人なのに、今回の寂しさは
いつもの3倍。
急にひとりぼっちになるような気がする。

車に乗り込む直前。
やすくんが不意に手を伸ばしてきた。

「じゃね」

私の手をぎゅっと握ってくれる。
心と心をつないでくれたみたい。



さみしい。


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