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2001年09月23日(日) 手をつないで。

(これを書いてる今はもう10月だけど)

バスを乗り継いで、やすくんの故郷へ。
今日は、やすくんと2人でやすくんの実家に泊まる。
バス停まではやすくんの妹が迎えに来てくれた。
その後、やすくんの家族と
例の(苦笑)やすくんのお母さんの実家へ。
やすくんも夜遅く合流する。
親戚とか、家族の前でやすくんと一緒に過ごす時間が、
よく考えたらこれまで全くなかったから、
何だかとっても恥ずかしい。

短時間だったけど、
やすくんは酔っぱらうくらいお酒を飲んだから
結局、やすくんのお父さんが運転する車に2人で乗せてもらって
やすくんの実家へ戻る。

家の1階はお店。
2人でもう少し話をしながら飲むことになって、
やすくんの家族は、先に2階に戻った。
2人で過ごすのはもう慣れっこになってるのに
2階に家族がいると思うと、それだけで心の奥が
くすぐったいような気分になる。

しばらくして2階へ。
本当は、別々の部屋に眠るらしかったが、
弟さんが突然帰ってきたせいで(おかげで?)
2人同じ部屋に眠ることになった。

微妙に離れた(苦笑)布団が2つ。
薄いドア1枚はさんで、妹さんの部屋。


「ねえねえ、一緒に寝る?(笑)」と、やすくんがささやく。
「!!!!! できるわけないでしょ!(汗)」と私。

でも、よく考えると、やすくんとつきあうようになってから
ずっと一緒に眠っていたから
すぐ側にいるやすくんと、別々に眠るのが
なんだかとっても奇妙に感じてしまう。
近くなのに、遠い。
夏、1人でやすくんの実家に泊まったときも
同じ部屋で眠ったけど、
その時感じなかった寂しさが
心のどこかから爆発しそうなくらい沸いてくる。

「…やすくん」
「…ん?」
「手を繋いでくれない?」

その一言で、わたしの気持ちの全部を
やすくんがわかってくれたみたいだった。

「いいよ」

15cm離れた布団の間に、やすくんが手を出す。
何となく安心して、眠ることができた。

気づくと、朝。
肘が反対側に曲がったみたいに痛い。
やすくんの家族が用意してくれた布団はふかふかで、
おまけにその下にマットレスを引いてあったから、
繋いだ手の肘は、不自然な力が掛かってしまったようだ。
でも、
なんだか嬉しい。


手を繋いで迎えた朝。
やすくんとやすくんの家族と迎えた朝。


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