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2001年09月11日(火) 苦笑。

昨日、台風のために来れなくなったやすくん。
結局、私もいつも通りの生活。


今頃、一緒にご飯食べてるんだろうなあ。
なんて考えながら、夕食を作る。
今頃、やすくん酔っぱらって寝ちゃってるんだろうなあ。
でも、今日は一人で寝なきゃ。


いつも通り、やすくんから夜電話があって
いつも通り、他愛もない話をして、
いつも通り、眠りにつく。


だけど、そのひとつひとつに
「今頃・・・」って言う想いがまとわりついて
いちいちブルーになる。
そんな風に迎えた、昨日の夜。
眠りにつく頃はかなり蒸し暑かったから、
いつもの掛け布団は足もとにたたんでおいて
タオルケットをかぶって眠った。








たぶん、今日に入ってからだと思うのだけど。





あまりの寒さに、眠りが浅くなる。
眠りが浅くなったから、寒さに気づいたのか。


起きて、足もとの布団を広げればすぐに暖かくなる。
そんな簡単なことなんだけど、
起きることより、寒さに耐えながらでも
眠っていたかった私は
タオルケットにくるまって丸くなる。

ふと。


「あ、やすくん、寒いじゃん」


冬場でもTシャツで眠るやすくんだが、
さすがにこの寒さは耐えられないだろう。
なんて、眠りながらそんなことを考える。

ごめんね、やすくん。
寒かったでしょ。
風邪ひかないでね。

と、タオルケットをやすくんの眠っているところに、
眠りながら広げた。





誰もいないところで空を舞うタオルケットから、
冷たい風が広がって、初めて目がさめる。


あ、やすくんいなかったんだ。

もう、十分わかっている事実なのに、
無意識にそんなことをしてしまった自分に思わず苦笑。
もちろん、普段1人で眠っているときはそんなことはしない。
あらためて、
じぶんがどれだけこの日を待ちわびていたのかを
自分自身の無意識中の動きで実感する。


朝の電話のとき。
この話を、私は笑い話としてやすくんに話した。
やすくんは、少し笑ったけど、
すぐ
「やっぱり、無理してでもそっちに行ったらよかった」
って、
少し低いトーンでつぶやく。

私の本当に気持ちに
一瞬にして気づいてしまったみたい。


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