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2001年08月26日(日) ごめん


今日は、すごく楽しくて嬉しくて、
悲しくて辛かった。

羽田でやすくんと会って、それからずっと一緒だった。
いっぱい笑って、いっぱい話して、
ずっと手を繋いでた。
富山に着いて、車に乗ってもずっと。
お互い早起きして、出会ったときから
「今日は眠いね」なんて笑いあってたのに
結局ずーっと2人で話し続けてた。
あくびをしながら。




実家を出るとき、車を運転していたのは私だった。
家を出る前から涙が止まらないのに、
やすくんが運転するって言うのを聞かないで
運転し続けた。
涙で視界がぼやけているのに、
泣きながら、ただ前を見て運転してた。

そんな私に、やすくんが優しい言葉をかけてくれる。

「がんばったね」
「これからだね」

って言ってくれる。
だけど、そのひとつひとつが全部
私の心に突き刺さる。
そして、グルグルといろんなことが思い浮かんでくる。

やすくんは悪くない。
やすくんのせいじゃない。
悪いのは私。
しっかりしてない私。


そして私は、こういった。







「全部白紙にしよう。
 今までのこと全部ナシにしよ。
 私、やすくんに嫌われても仕方がないよ。
 幻滅してるかもしれない。それも仕方ないよね。
 だから、無理しないで。
 白紙にしようよ。

 それでもやっぱり、私でよかったら、
 その時は、2人で頑張ろう。」
 











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実家に行って、これからのことをお願いするはずだったのに、
してきたことといったら、
やすくんの前での親子喧嘩。
私の両親は、やすくんのことよりも
私の態度、言い分が気に入らなかったらしい。


やすくんとの結婚を反対しているわけじゃなく、
きちんと筋道たてて話ができない私に腹を立ててる両親。
誤解もあったけど、両親の言ってることにも
当然と思えるところがあった。
でも、
「だって」「でも」「しかたない」
としか、返せない私。
「ごめんなさい」
が言えない私。

父が言った。

「お前、こんな醜態を彼の前でさらして、
 それでも、彼が一緒になってくれるとでも思ってるのか?
 自分が話をしたいってわざわざ来てくれたのに、
 彼が話す前の段階で親子が言い争ってるんだぞ。
 そんな相手と、2人でやっていけるって思ってもらえると思うか?」

父や母と言い争い、時に思ってもいないようなひどい言葉を口にした私。
この喧嘩を隣で見ているやすくんはどう思ってるだろう。
愛想尽かされてもしかたないな。
そんなことを思いながら、それでも「ごめんなさい」が言えなかった。

これで終わっても仕方がない。
悪いのは私なんだから。
やすくんは優しいから、たとえ私に失望しても
口に出さず、いつもと変わらず優しくしてくれるだろう。
そう思うと辛くて、たまらなかった。
そのくらいひどい、醜い言い争いをした。

でも。
だったら。
自分から言い出した方がいい。
これでダメになったら、仕方ないんだから。
私への見方が変わってるんだったら、無理に話を進めることない。

辛かった。
嫌いになったわけじゃないのに。




やすくんが強引に車を道路脇に止めさせて、
運転席の方へやってきた。
私はなかなか動けなかったけど、
とりあえず助手席に座って、
そして、言った。


言葉になる分より、胸からあふれ出す気持ちの方が多くて、
それまで以上に涙が落ちる。
言い終わると、堰を切ったように涙が出てきて、
もうやすくんの顔なんて見られなかった。

ごめんなさい。
ごめんなさい。

やすくんははじめ笑っていたけど、
泣きやまない私を前に、
少し悲しそうな顔をして
少し怒っていた。

「これは、だれのせいでもないよ。
 そんなの気にしてたら、前に進めないだろ。
 喧嘩してたの、何とも思ってない。
 そのくらい真剣に話せたってことだろ。 
 勝手に落ち込んで、
 勝手に振り出しに戻ろうとするなよ。
 2人で乗り越えて行かなきゃダメだろ」

やすくんの言葉はすごくあったかい。
でも、その時の私の心は、
そんなやすくんの暖かさですら、
感じられないくらい、
波立っていた。


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