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2001年08月09日(木) 彼の両親と、私。

今日、バスチケットの予約をした。
明後日の8時。私は家を出る。
予約の電話を入れる私はなんだかとっても緊張していて、
「お客様の電話番号をお願いします」
といわれても、なかなか思い出せない始末。
でも、とりあえず予約ができて良かった。
乗るバスが決まったところで、東京で再会する友達と
待ち合わせの時間を決める。
友達と会って食事をして、それから新幹線でやすくんの住む街へ。
考えるだけで、顔の筋肉が緩んできちゃうのがわかる。

以前の日記にも書いたが、
私が遊びに行く1週間が、やすくんの仕事のピークの時で、
早朝出勤し夜遅く帰ってくるやすくんを、
私は好きなことしながら待つことになるだろう。
時には、やすくんの両親と3人でどこかに出かけるかもしれない。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

私はこれまでやすくんの両親に2回お会いしている。
初めてあったのは、やすくんが勤めていた伊豆のホテルのレストラン。
珍しく勤務中に
「今日、うちの親、会社に泊まるんだ。
 6時半頃、会社に来てくれない?」
と、電話をしてきたやすくん。
その後の展開が何となく予想されたので、着替えて電車に乗る。
フロントに行き、私が着いたことをやすくんに伝えてもらうようお願いし、
一人でロビーで待つ。
しばらくして、白衣を着たやすくんと、浴衣に着替えたご両親が
フロントにやってきた。
仕事姿のやすくんを見るのは初めてで、何だか照れくさいうえに
その後ろでニコニコしている2人と目を合わせるのが恥ずかしくて、
ずーっと照れ笑い。
「これ、うちの親。」
やすくんに言われて(言われなくても十分わかるシチュエーションだ!)
はじめまして、と挨拶する。

驚いたのは、次の瞬間。

「じゃ、俺、仕事があるから」

と、やすくんはフロントから仕事場へ向かおうとした。
「え?」
「ちょっと待って、どうするの、これから?」
という私の問いかけに、顔だけこちらに向けて、

「うちの親と飯食べていきなよ」

待って、それってどういうこと?
言葉をかける前に、やすくんはフロントから消えた。
「じゃ、行きましょうか」
ニコニコとやすくんのお母さんが声をかけてくれる。
初対面で、やすくんの両親と私だけで食事?
ただでさえ恥ずかしいのに、私1人で??
なんて思ってる間に、座敷に通される。
更に驚いたことに、
そこには、やすくんの両親の友人達とその彼女
(ちなみに彼女の彼は家庭持ち)合計3人が座って待っていた。
私を含めて6人。

不思議と緊張はしなかった。
もともと食いしん坊な私は、
次々と出される料理がおいしそうだったことと、
やすくんの仕事場での料理を食べられるチャンスが
滅多にないこともあって、
両親の横ではあったけれど、1つ1つの料理を楽しめた。
やすくんの両親も、たぶん聞きたいことは山ほどあっただろうけど、
そういう話はほとんど出ず、料理の話や世間話をした。
サービスで出されたお刺身に、皆なかなか手が出さずにいたとき、
やすくんのお母さんが、
「滅多に食べられないから、たくさん食べとかなきゃね♪」
と、いたずらっ子のような笑みで私を見たときも、
何だか楽しくて笑顔を返していた。
よく考えると、そのシチュエーションはかなりのモノ。
でも、次第に自分の置かれた状況を忘れて
素直に食事や会話を楽しめていた。
意外なことにも核心をついてきたのは、両親の友人。
「結婚するの?仕事、どうするの?」
「え?」


予想外の展開が次々と起こる。


とりあえず、その質問にも正直に答え、
次々と私とやすくんに関わる質問に答えて、デザート。
やすくんの仕事が終わって、その後両親の部屋で飲み直す。
真面目に将来について語ることもあったが、
みんな終始笑顔で、楽しい時間を過ごせた。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

友達に、このことを話すとみんな
「よくそんな状況で普通でいられたね!」ってビックリする。
私も、客観的に思い出すと、いや、
こうして文章に表してみると、
たしかにこの不思議なシチュエーションで、
よくお腹いっぱい食事ができたなって、自分で感心してしまう。

この前やすくんの家に行ったときは、
帰る日、駅までやすくんのお父さんが送ってくれた。
やすくんの実家から車で30分の所に
彼の部屋がある。
わざわざ迎えに来て下さっただけでなく、
「時間が余りそうだから」
と、駅に近い南湖公園に足を延ばし、
名物だというお団子をおみやげに買ってくれた。


実は、いまだにやすくんの両親と顔を合わせるのは気恥ずかしい。
想像では、もっと緊張したり気疲れしたりすると思っていたのに、
不思議とそういうことは今まで一度もない。
たぶん、やすくんと同じ「気」を感じられるからだと思う。

やさしくて、あったかい。

私は、どう思われているだろうか。
やすくんとおなじ風が私にも吹く日が来ますように。


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