++ワタシノココロ++
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昨日は、実家でお泊まり。 毎年お盆とお正月は必ず家族全員勢揃いしている我が家。 何をするわけではないけれど、暗黙の了解で。 これまでも、長期休暇中に海外へ遊びに行ったこともあるが、 この日だけは敢えて避けてきた。
今年は、違う。 今年は、やすくんとやすくんの家族の所へ行くから。
実は、そのことをずっと言えずにいた。 もういい大人の私が、こんなことを親に言い出せない。
そして、もう一つ。
今月の終わり、やすくんがうちに来る。 うちの両親に会うために。 これからの話をするために。
自分が遊びに行くことすら言い出せない私が、 それ以上に大切なことを言い出せるわけがない。 これまで、何でも親に話してきた。 友達の名前から、遊びに行く場所から全部。 でも、やすくんのことは言い出せずにいた。 遠距離恋愛、またはネット恋愛で頑張ってる 私以外の人の日記を読んでみると、 家族の理解があって、オープンなおつき合いをしている人が多い。 そういうのを読むと、「いいなあ」って心底思ってしまう。 うちは少し違う。 私たちの中では、ごく自然な流れだったこれまでのことや、 もしかしたら「ネット恋愛」とひとくくりにされてしまう 私たちの出会いのきっかけが(実際はネットではないにしても) うちの親には理解ができない。 そう思ったから、やすくんのことも話せずにいた。
去年の終わり、初めてやすくんのことを話した。 そしてこれからのことも。 母親は泣きながら、私たちのつきあいを反対した。 1月に初めて両親とやすくんを会わせようとしたときも 家ではなく少し離れた喫茶店で、だった。
そんなことがあって、やすくんとの話をすることが 実家では何となくためらわれていたのだが、 やっぱり、黙って行くわけには行かないし、 やすくんが来ることは、向こうに行く前には 絶対に言っておきたかった。
夕食をとっているとき 家族でテレビを見ているとき 何度かチャンスがあったが、なかなか初めの一言が言えない。 「やすくんの家じゃ、すごく話ができるらしいのにな。 どうしてうちは…」 なんて、ため息が出る。
やがて、居間に父と私だけになった。 「今年は福島に行くから、お盆いないけどいい?」 もっと、遠回しに言えばいいんだろうけど、 緊張している私は、そんなことを考える余裕もない。 「ん? うん…」 テレビから目を離さずに、父がそう答えた。 「そ、それでね。やすくんが、今度来るって。 この日、空いてる?」 「ん? 夜なら空いてるけど…」 「じゃっ、お願い。予定入れないでね。 おやすみっ!」
自分の言いたいことだけ言って、とりあえずの返事ももらって 急いで部屋を出る。 タイミング良くやすくんから電話。 「あのねっ、父さんに今度のこと話しちゃったよっ。 とりあえず、予定入ってないってっ。 やすくん、お休み、この日でよかったんだよね?」 電話に出るなり、やすくんに話し出す私。 突然のことで、かなりビックリしてたやすくん。 でも、 「がんばったな。」 って、一言言ってくれた。
たった一言。でも、その一言が 私の気持ちをときほぐしてくれる。
「じゃっ、次は俺が頑張る番だ」
やすくん。ありがとう。 私も、がんばる。
はやく、家族に認められる2人になりたい。
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