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2005年09月29日(木) この上なく不機嫌

わたしは低血圧である。
見た目は、決してそうは見えない上に、宵っ張りなので、「本当に低血圧な人は、夜にも弱いのが普通だから、あなたのは違う」とか言われたことがあるが、実際に、午前中は、平均を大幅に下回っているんだからしょうがない。

今朝、出勤するランディを見送った。
「鍵、かけといてね」
と言われ、はいはいとその通りにし、寝直すか、食欲出るまでソファでぼんやりしようかと思っていたら、玄関から、ランディの声がする。
「おーい」
「うるさいっ!忘れ物したなら、鍵持ってるんだから自分で鍵開けんかい!」
と、低血圧特有の不機嫌さで出て行ってみると、鍵を開けて欲しかったわけではなかったらしく、ランディが、玄関先にいた。
「なんか、吐いたような跡があるんだ」
と言う。
玄関から出て行ってみると、確かに吐瀉物がある。
うちには、門扉らしきものはないが、境界ははっきりしているし、ガレージの車と、建物の間である。
「水で流しといて」
と、わたしが吐いたわけでもないその汚物を、わたしに片づけろ、と、事も無げに言う。
無論、ランディが吐いたわけでもないが、非常に理不尽だ。
ランディが出かけた後、洗車用ホースの水をジェット水流にして、洗い流した。
此処暫く、ランディが、「一晩中、玄関と、ガレージと、表札の上の灯りをつけておくのは勿体無い」とか言って、センサーつきの玄関灯を残して消してしまってたせいだ、と、ムカついた。
僅かな電気代ケチって防犯を怠るからこういうことになるんだ。
これが酔っ払いでなく、窃盗犯とか逃亡犯とかだったらどうするんだ。
大体、なんでわたしが片づけてるんだ(無論、ランディは仕事に行くからだが)。
冷静に考えれば、勿論、悪いのは、人ん家のガレージに入り込んで吐いた酔っ払い(多分、間違いなく近所の住人)だし、人ん家の敷地に入り込んでしまうくらいまで正体がなくなってる酔っ払いが、灯りがついてるからって思いとどまるとも限らないが、その酔っ払いが此処にいない以上、具体的にムカつく相手は、ランディしかいない。
ホースを片づけようとしたとき、水は止めた筈なのに、管の中に残っていた水が飛び出して、ずぶ濡れになったせいで、目は覚めた。
しかし、相変わらず、物凄く不機嫌である。


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