2005年04月03日(日) |
やぶさかではないんだが |
「吝かでない」という言葉を、随分長いこと誤解していた。 「渋々同意」だと思っていたら、「喜んで同意」だと知ったのは、数年前だったか。
去年、ランディの会社の社員旅行に行ったとき、近くに座った、ランディの同僚の奥様と、とりとめもない話をした。 話題の中心は、御夫妻が最近飼いはじめたという猫の話で、携帯で撮った画像を見せて戴いて、反射的に「可愛い!」と叫んだ。 これが、もう、顔立ちといい、アイラインを引いたような目元といい、模様といい、美形な猫だった。 記憶に残っているのは、猫自慢のみ。 他に、印象に残っていることはない。 実を言うと、顔も覚えていなかったりする。
一週間ほど前、ランディが言った。 「あ、Gさんの奥さんがおまえと友達になりたいんだって」 「は?だれ、それ?」 と、言ってしまった。 「旅行のときに斜め前にいたろ。ほら。携帯のメールアドレス」 御自慢の猫様のシールを貼ったメモを手渡された。 「……なんで?」 「さあ?」 「なんで今なんだろう……」 「いいじゃねーかよ。友達になりたいって言ってくれてるんだから」 「……旦那の同僚の奥さんと友達になる場合は、どんなことを話すものなんだ?」 「俺が知るか」
とりあえず、メールしてみた。 当たり障り無く、猫の話をして、犬も欲しいね、という話をした。 何度か遣り取りした後、
「そろそろ晩御飯作ります。今日は串焼きです。またメールします。猫ちゃん飼いはじめたら、画像下さいね」
……アリアと、毎日のようにメールのやりとりはしてるが、晩御飯のメニューなんかが話題になったことは無かった気がする。
猫と御飯以外に、なにか、話題探しておかないとなぁ……
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