2004年08月20日(金) |
歯医者が藪なわけではなかった |
歯医者に行った。 昨日のことがあるので、予約の電話を入れてからである。 たまたまキャンセルが出て、診療終了間際に滑り込むことが出来た。
「どうしました?」
「詰め物が取れてしまったんです」
「どれどれ…………これは―――取れたというよりは、割れてますね……」
「飲み込んでしまったらしいんですが」
「飲み込んでも身体に無害な材質なので心配ありませんが……本物の歯と同じくらいの硬度のはずなんです。余程硬いもの食べたんですか?」
「いえ。麺類でした」
「今度は、金属の素材入れましょうか。ただ、前のより丈夫にはなりますが、その分、歯の根っこの部分に負担がかかるので、気をつけてくださいね」
「あ、そうですかー…」
前のと同じのを入れてもらいたかったのだが、丈夫に越したことはないか。
「噛む力が強いのか、それとも、この上の歯が尖ってるからか……上の歯を削ってしまうという手もあるんですが、悪くない歯を削るのもなんですし」
そういえば、大分昔、まだ結婚前、別の歯科医にかかったとき、陶器の白い詰め物を詰めて、
「はい、カチカチ噛んでください。はい、今度は強く噛んでー」
と、言われて、その通りに強く噛んだら、「ぱきっ」という音がした。
その歯科医は、「あ」と声をあげた。
そのときも、
「……噛む力が強いんですね。やはり、金属にしましょうか」
ということになった。 そのとき治療していたのは、反対側の歯だった。
そうか……今回のこれも、あのときのあれも、歯科医が悪いのではなかったのか……
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