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書くほどのこともない日常
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2004年05月09日(日) 想像力の欠如

「結婚は判断力の欠如、離婚は忍耐力の欠如、再婚は記憶力の欠如である」

と、言ったのは、明石家さんまではなく、アルマン・サラクルーという、フランスかどっかの劇作家であったらしい。
少なくとも日本では、その名より、上の格言の方が知られている。

昨日、わたしは、一冊の文庫本を買い、丸一日かけて、それを読了した。
面白かった。

ランディは、「RAVE」のコミックスの表紙が折れているのを見て「あああああああああ!」と叫び声をあげた。

「だから、本棚を買いに行こうと言っただろう。どうするんだ、本棚に入りきれないからって箪笥の上に積み重ねた漫画を。それだけで百冊近くあるじゃないか」

箪笥の上にも置ききれず、仕方なく枕元やベッドの脇に積み重ねた漫画の山を蹴倒してしまう程度のことは、殆ど日常化している。

「うるっせーな。いーんだよ」

「それならちょっと折り目がついたくらいで叫ぶな」

ランディは、わたしが読み終えたばかりの本をテーブルの上に置いてあるのを見て、

「なー、これ読んだの?」

「さっき読み終わった」

「じゃーさ、もういらねー?売る?捨てる?」

…………………

「それなら、『鉄拳タフ』も『ONE PEACE』も『ジョジョの奇妙な冒険』も売ろうか?とっくの昔に読み終わってるよな?」

その返事に、不機嫌になったランディには想像力というものが欠如していると思う。


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