アクセス解析 書くほどのこともない日常

書くほどのこともない日常
日記とか、更新とか。

2004年02月20日(金) 靴は履け。

飲みに行って、御機嫌で、コンビニで夜食買って、家に帰って眠る前に、メールチェックしようとしたとき。
PCの起動音に紛れて、叫び声。
猫か、と思った。

「……悲鳴?」

「違うだろ」

「いや、でも、今、女の人の声……」

ランディが外を窺う。

「ありゃやばい!行って来る!」

と吠えて、Tシャツにトランクス姿だったが、急いでズボンだけ穿いて出て行った。
わたしはわけがわからないまま110番に通報。
その後、すぐに、外に出て行ったら既に警官が来ていた。
怖ろしく速い。通報の電話を切ってから一分経ってないんじゃなかろうか。
警察署が近いのもあるだろうが、通報したのはうちだけでは無いのだろう。
若い女性が泣きじゃくっている。

「なにがあったんですか」

と、警官に尋ねたら、警官は、女性の肩を抱きながら、

「大丈夫大丈夫。酔っ払いに絡まれたらしいですね」

女性の袖口に、僅かに血がついているように見えたが、大きな怪我はしていないらしい。
が、痛々しいほどふるえている。
しかし、部外者が、事情を深く尋ねることは出来まいと、部屋に戻ろうとしたとき、別の警官がやってきた。

「すみません、ここらへんで女性の悲鳴が聞こえたと通報があったんですが」

「あ、通報したのはわたしですが、女性はもう向こうで、別のおまわりさんに保護されてます」

「あなたが通報してくださった方?」

「はい」

で、通報したときの状況を説明。

わたしが悲鳴を聞き、ランディが玄関から外を見て、女性が必死に走っているのを見て外に飛び出し、わたしがそれを通報した、と、説明した。
ランディも、女性に絡んでいた酔っ払いとやらを見たわけでもなく、既に、女性は近くの公園で事情聴取されていたので、それ以上説明することもなかろう。

「ちょっと、近所でこんなことがあると怖いので、パトロール増やしていただけませんか」

と、お願いし、うちに入ろうと、階段を昇ろうとしたとき、犯人追跡のためか、保護した女性を迎えにか、パトカーがサイレン鳴らしてやってきた。

「いやー、大事にならなくてよかった」

階段の踊り場でそれを見ながら、うんうん頷くランディ。

「……うん。でもな、ランディ、これから、ああいうことがあったときは、靴履いて飛び出せ。あと、上着と携帯もあった方がいいと思うぞ」


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