早いもので、昨年暮に亡くなった友人の四十九日が過ぎた。昔々から、「故人を惜しみ過ぎると魂が迷うから、余り悲んではいけない」と言う。これは、残されてしまった人を励まし、戒める言葉でもあるのだろう。だけど、ここは、それに習っておこうと思う。壁紙を元に戻すことにした。次に彼女に逢えるのは、遠い未来か、近い未来か判然としないが、そのときまで、御機嫌でいてほしい。