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書くほどのこともない日常
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2003年06月24日(火) パンを焼いてみた。

フォカッチャという、パンである。
捏ねて、寝かせて、形を整え、また寝かせ、表面に穴あけて、オリーブオイルを塗って、焼いて、水かけて、また焼いて水かけて焼く。
初心者でも割と、とっつきやすいパンらしいので作ってみたが、それでも発酵含めると最低で二時間くらいはかかる。
西洋のお母さんは大変だったんじゃないだろうかと思った。

が、ちょっと待て。

パンを焼くお母さんが出てくる話が、すぐに思い出せない。

ハイジのおじいさんも、パンは買ってた記憶がある。
『ああ無情』でも、コゼットがパンを買いに行くシーンがあった。
『赤毛のアン』は、お菓子とか、イチゴ水とか、ジャムは手作りしてるようだったが、パンはどうだっけ?

パンを焼くのは、時間がかかるし、力も要るしで大変だから、昔からパン屋さんというものがあって、そこで買うようになってたのかも。
それに、やはり、普通は、職人の作るやつの方が美味しいだろう。
ご飯は、海原雄山並に過敏な舌を持ってない限り、素人も玄人も変わらないだろう。
ご飯を炊くことだけで食べている、ご飯炊き職人というような人がいるとは聞いたことないし。
日本で、米でなく、ご飯を売るようになったのは、精々、此処二十年くらいのことだし、それでもまだまだ、ご飯を自宅で炊かない人は少数派だろう。
ガスも電気も無かった時代でも、日本のお母さんは、竃でご飯を炊いていた。
主食に関しては、日本のお母さんの方が大変だったのかもしれない。

それでも、やっぱり、パンもご飯も、自分で作ると美味しいというのがなんか不思議である。
焼き色のムラも、いびつな形も、この際不問。
焼きたて熱々のフォカッチャは、なにもつけなくても美味で、ひとりで自画自賛した。
明日の朝飯は、これを半分に切って、間にチーズ挟んでサンドウィッチを作ろう。


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