先週土曜日、ランディの幼馴染の結婚式だった。 有名どころの結婚式場で、華やかに行われ、その後には、殆ど同窓会の様相を呈した二次会。 その後、ランディが昔バイトしていた中華料理店に繰り出したらしい。 帰還は午前四時。 翌日は、二十時間連続で寝た後、なんとか風呂には入ったものの、まともに飯も食えず、作ってやった雑炊の上澄みを啜っただけで、残りはわたしに喰わせ、また寝てしまった。 この分では、新郎新婦にも狼藉を働いたのは間違いなかろう。 ……それが許される範囲のものであることを祈るのみである。
さて、それから遡ること数日。
結婚祝いを包むのに参考にしようと、今度結婚するランディの幼馴染氏が、わたしたちの結婚式に幾ら包んでくれたのか調べようとして、押入れの中に纏めて仕舞ったわたしたちが結婚したときに戴いた分の御祝儀袋を探していたら……
古古古古米が出てきた。
……何故。
呆然としていると、ランディが言うには、
「ああ、前からあったよ。それ」
気づいていたなら早く言えーーー!
どうやら、四年前、ランディの実家に行ったとき、例によって大量の食料を貰い、米櫃に入りきらなかったので、押入れに仕舞っておいたようである。 で、わたしはリスのようにそのまま忘れてしまった。 ランディの方は、知っていたけど、その米の奥には、非常持ち出し袋があったので、その米も災害のときのために、備蓄してあるものだと思っていたらしい。
……喰うしかないよなぁ。
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