2002年05月05日(日) |
わたしの嗜好と思考の片鱗 |
幾度か、パソコンがクラッシュし、その度にひどくブルーになった。 ネットが無いと生きて行けないとなると、本格的にまずいかも、とそのときは思った。 世間様的には、「リアルよりもヴァーチャルに惹かれる危険な兆候」とか言われてしまうのだろうか、などと思ったが……
考えてみれば、『会話』ができないテレビやラジオなんかよりよっぽどヴァーチャル感が薄いではないか。 手触りの無いやりとりが悪いというなら、昔からある電話や手紙はどうなのだ。え? お気に入りの日記サイトのテキストは、実に魅力的な文章を書く人が、手でキーを叩いて打ち込んでいるのだし、チャットだって、パソコンと話しているわけでなく、同じ時間にネットに繋いでいる『人』と語らっているのである。 パソコンは、見ること、聴くこと、語ることが出来る便利な道具だ。 それを、もはや、自分の一部だと認識し、壊れたのを惜しむのは、ある意味当然。
……なのだが……なのだが…… 前に、ランディの実家に養子に出した既に壊れかけた旧パソコンを
「わたしは扱えないから、近所の欲しがっている人にあげてもいいだろうか」
と、ランディのお母さんに言われ、
「ちょちょちょっ!ちょっっっっっと待って!!個人情報もいっぱい入ってるから!」
と、言って、慌てて中のデータを消さなければならないのは、やはりやばいかもしれない。 部屋の隅で、埃よけに風呂敷なんかかけられてる旧パソコンを引っ張り出す。 急いでモニタと本体を繋いで、コンセント入れて、立ち上げる。
すでにFDドライブはいかれてしまってるし、ネットにも繋げない環境なので、いただいたメールも、送信したメールも、しくしく泣きながらメールソフトごと削除。 オタク会話全開チャットのログも泣く泣く削除。 ゲーム好き、漫画好き、アニメも観るというのを隠してはいないが、それでも見せられないものはある。
それから、自分のサイトのローカルデータを削除。 あと、オリジナル、二次問わず、恥ずかしいので創作関係は削除。幸いこれらは、WEBにもあるし、新パソコンの方にも移植済みなので痛くない。
とりあえず、見せられないものは削除した……
と、思ったとき、背後にランディのお母さんが。
「それ、なに?」
デスクトップには、アンジェな絵師さまが描いてくださった美麗なヴィクトール様………… ランディ自身、アニメやゲームが好きだし、ランディのお母さんは偏見はない。 責めたわけではなく、単に、デスクトップ壁紙が、テレビなんかで見るパソコン画面と違うことを不思議に思っただけのようだったが…… あうあう呻きながら、デスクトップは、こんな風に、好きな絵に差し替えられるんですよー、などと解説しつつ、さりげなく、無難な桜の花模様の壁紙に替える。
こ、こんなもんでいいかな? と、電源を落としかけて、はっと気づく。
IEの「お気に入り」。
自分のサイトは消しておこう。
それから、ゲームの攻略サイトも。
アリアのサイトも、一般人とってはある意味ヤバ気に映るかもだし。
それから、友人知人サイトのリンクコーナーからも、うちのサイトに飛べてしまうから、毎日の巡回先も削除。
なんでお気に入りフォルダの『寺社仏閣』の中に「ガンパレードマーチ」のファンサイトが紛れ込んでいるのだ。(余談だが、このサイト、後日ブックマークが、何処に行ったかと悩んだ挙句に検索かけなおした記憶あり) 面倒だからフォルダごと削除。
創作の資料として検索したんだから全然疚しくはないが、メイドさんのサイトも削除しておこう。
『四十八手』を解説したサイトも削除。 無論、相撲の決まり手を解説してくれてるだけで、全く疚しくはないが、なんとなく。
残ったのは、『検索サイト』と、『旅行』、『レシピ』という名前のフォルダのみ。
……パソコンの中身で、己の人格を計るなら、これはちょっと問題かもしれない。
|