2002年01月02日(水) |
高級食材フォアグラが安かった |
年末ともなると、いつも行くスーパーで、普段は置いてないような食材を見つけることも多い。 大晦日の閉店間際に、肉売り場でフランス産のフォアグラを見つけた。 しかも、缶詰ではない生のもので、それが最後の一個だった。 値段を見る。 定価3005円。その上に500円引きのシール。そして、3割引のシールも貼ってある。 店員に、 「これ、3割引いてから500円引き?」 と訊いたら、 「500円引いてから3割引」 と言われた。 500円引きシールも3割引シールも有効ということを確認したかっただけなのだが、一瞬、どっちがお得なんだろう?などと考えてしまった。 狂牛病騒動のためか、えらく安くなっているが、最初から食用として育てられた和牛なら安全度は高いだろうとステーキ肉をゲット。
前に、薬膳の本だったかなにかで、「身体の中で悪い部分があるなら、動物の同じ部分を食べると良い」と読んだことがある。 年末の「食わず嫌い王選手権」でも、マラソンの高橋尚子選手が、小出監督にそう言われて、足を痛めたときは豚足を食べた、と話していた。 わたしもランディも肝臓がよろしくないと医者に言われたことだし。 よし、殆どが脂肪で、身体によろしいとは思えないフォアグラを食べる言い訳は出来た。 お節の代わりの御馳走じゃ。 インターネットでフォアグラを使ったレシピを検索してみた。 結局、現在うちにある材料で出来るものと言えば、焼いたサーロインステーキにフォアグラ乗せるか、薄切りのトーストにこれまた軽く焼いたフォアグラを乗せるくらいのものか。 ……などと思いながらあちこちネットサーフィンしていると…… 家鴨や鵞鳥からフォアグラを取るために、如何に残酷な飼育が行われているか、というようなことを画像つきで説明し、フォアグラを作るのをやめさせよう、というようなことを主張したサイトに行き当たってしまった。
うううううううううう……
そういえば、「どっちの料理ショー」じゃ、肉だの、卵を産む鶏だのを育てている牧場の様子を放映するが、フォアグラ用の家鴨の農場を見たことがなかったような……
でも食べた。 フォアグラの塊に包丁を入れ、フライパンで焼いた。 美味しかった。 これが、人間の業というものであるとするならば、それはなんと甘美な業であることか。
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