旧パソコンの中の、ポストペットの設定とか、今までいろんな人とやりとりしたメールとかを全部新パソコンに移すために、FDにまとめてたら、突如、FDドライブが妙な音を立てはじめた。 たとえて言うなら、止まりかけの扇風機に、ボールペンの先を突っ込んだときのような音である。 な、なんだ? と、思わず身を引いた。 その音は、暫くしてやんだのだが、それ以降、FDを全く認識しなくなった。 ああ……おまえさん、やはり、そろそろ寿命だったんだね。
念願の新しいパソコンをセットアップするまでは、惜しいとも思わなかったのに、もう、使わなくなるのだと思うと、妙に愛着が湧いて困っていた。 これを使って、文章を書き、ウェブサイトを作り、知識や、情報や、多くの友人を得てきたのだと思うと、なんかたまらなくなったのである。
つい、二、三日前にも、ランディに、「人にあげたり、処分したりするのやめて、このまま、二台とも置いときたい」などと言ったのだが…… どうも、そうはいかないらしい。 12日の日記で、『恋人』などと喩えたのは、深い意味があってのことではなかったのだが…… 所詮は無機物と判ってはいても、なんだか切ない。
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