2001年12月12日(水) |
愛執とときめきのはざまで |
長いつきあいの恋人がいるとする。
つきあいが長いだけに、少々、お互い嫌な部分が見えてきたりする。 別に暴力を振るうわけではないが、機嫌が悪いと、話しかけても、そっぽを向いたり、わざととしか思えないくらい的外れな応えを返してくる。 ルックスも、自慢して歩けるようなものではなく、寧ろ野暮ったい。 どうしても、我慢出来ないほど嫌っているわけでも、憎んでいるわけでもないけれど、そろそろこの恋も終わるのかもしれないという予感がする。 そういう時期が来たのではないか、と。
そんなとき、打てば響くような機知を持った、お洒落な男に出逢ったとする。 一を聞いて十を知るようにシャープで、一緒に歩けば、周囲が振り返る。 お目々をハートの形にして、とっとと乗り換えるのが女というものであろう。
既に過去の男となりつつある恋人と暮らした部屋で荷物を纏める。 長い倦怠期を共有した恋人は、いつものようにこちらから話しかけなければ、なにも言わない。 新しい男と、新しい生活をはじめるというのに、何故か、心に隙間風が吹く。 ああ、わたしは、この人に対して不満を並べるばかりで、この人に、なにもしてあげなかったのではないだろうか。 そう思うと、別れを決めた恋人の傍を離れがたくて、忘れ物を捜しつづけてしまう。
こんなネタ繰ったって、絶対にラブストーリーなんか書けないんだから逃避するのはよせ、自分。
……新しいマシンに繋いだTAが動かない。 バリュースターなら問題無く通信できるのに。
最新型だからって偉そうにすんな、とっととハードを認識しろ、バイオ! 重いとか、しょっちゅう強制終了するとか文句ばかり言ってた割にはデフラグもさぼりがちでハードディスクもメモリも増設してやらなかったのは謝るから何処の設定を間違ってるのか教えてくれ、バリュースター!
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