2001年09月03日(月) |
夜明けにひとりでプリンを作る |
タイトルそのまんまである。
少し前から、食材の宅配サービスを利用しているのだが、便利な反面、少し厄介なことがある。 嫌いな食材も来てしまうのである。 わたしは牛乳が嫌いである。
中学に入学して感動したのは、給食が無い、従って牛乳を飲まなくていい、ということだった。 大体、牛乳を抜きにしても、わたしの子供の頃の小学校の給食は、「食事」というより「餌」と言った方が良かったのではないか、などと暴言を吐いてしまう。 贅沢をさせろとは言わないが、五感が未だ成熟途中の子供時代に、あんな不味いものを喰わせてはいかん。 牛乳とパンとうどんを一緒に喰わせるな。 メニューを考えた奴、なんかおかしいと思わなかったのか。
日本のみならず、世界の食文化への挑戦だぞ、あれは。
牛乳、及び、食い物とも思えないような形状と臭気を発する「餌」を胃袋に納めることができなくて、放課後の教室で教師(大抵女性)と睨み合ったのも、一度や二度のことではなかった。 大体、なんで女性教諭というのは、あんなに忘れ物と給食にうるさかったのだろう。
話がそれた。 とにかく、わたしは牛乳が嫌いである。 ランディは、嫌いではないが、冷たいのを飲むと腹を下す。 そこで、砂糖と卵とバニラエッセンスとブランデーを入れて、ちょっと甘さ控えめのプリンを作ろうと思ったのである。 そう考えるまでは普通の行動としても……これを書いている現在の時刻は午前六時過ぎ。 久々に、ネットにはまってしまった結果である。
甘い香りが漂ってきている。 オーブンの中のプリンはそろそろ焼けてる頃だろう。 嫌いなものが、好きなものに変わる不思議な瞬間である。
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