学校へ行く読み聞かせの次のお題が決まりました。戦争ものは最初から決定していたのだが、１時間それだけではつらいですよね、ということで追加。ずばり「感動・涙・インパクト」ですって。「できれば泣かせてください」とも言われた。うっへ〜結構難しいですよ。とりあえず「チロヌップのきつね」で勝負しようかと思います。「一つの花」も泣ける。

「ハルビン・カフェ」打海文三
警官の殉職率がはるかに高い海市。マフィアの跋扈に下級警官は立ち上がる。彼らはテロルを宣言したのだ。血で血を争うマフィア対警察。

というストーリーですが実際の話は抗争自体が軸ではなく、ある警官による銃撃事件から端を発する。章ごとに主人公が代わり話は進んでいく。多様な人物と複雑な背景がからみあい、事件の黒幕へ迫っていく。裏切りとテロ、そして愛情。

ちょっと気になる作家初挑戦。正直言って難解でした。でも面白かった。あれ？それってどういう事件だっけ？とかこいつ何者？と理解もせずに進むのに、それでも先へ先へ進んでしまう。それくらいおもしろいんだわ。こういうジャンル（ノワール？ハードボイルド？）を読むの初めてということもあってだろうけど、とにかくおもしろかった。でも結局ラストは半分も理解できず。もっとゆっくり読めばよかったとちょっと後悔。それでも打海文三にちょっとはまろうかと思います。

信々 ｜MAIL

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