としょかん日記
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2002年09月21日(土) 先生

本日は以前半年ほど臨採やっていたときの学校の先生が図書館に来た。ちょくちょく来ていたそうなのだが、仕事してからはじめて会った。その先生は厳しくよく怒る先生なのだが、子どもたちは先生によくなついていた。なぜか?

些細なことでも、間違ったことや不真面目な態度には厳しい指導をとる。その際怒られる理由をきちんと教える。「どうして怒られるかわかるか?」そんな言葉を何度も聞いた。

その反面、遊ぶときは子どもと一緒にぱーっと遊ぶ。休み時間は体育館で子どもたちと鬼ごっこをする姿もよく見かけた。ぜぇぜぇ息しながら(たぶん年は40近い)「たまにはつきあってやらないとね」と言っていたこともあった。

こどもたちには「怖いけどいい先生」「おっかないけどやさしい先生」と思えただろう。そしてその姿はわたしにとっての「理想の教師像」だった。

自分の性格からなんだろうが、どうも人を叱ることは苦手である(まあこれが教師の道をあきらめた一因なのだが)。それでもどうにか叱り方をその先生から盗んで実践はしてみた。うまくいったかどうかその期間では判断できなかったが講義では学べない大切なことを学んだ気はする。

多分、将来教師になることはもうないだろうが、父親になったときにその先生のことを思い出せればいいなと思う。自分の子供をつれて一緒に本を借りていった先生の姿をみてふと思う一日になった。


信々 |MAIL

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