オリから出た日々

2004年01月03日(土) おみやげ(続き)

昨日はインド人のダメ元の話でしたが、今日もその続き。

昨日無事にデジカメの引渡しが完了しました。
売値2000Rs。5200円で購入したので、1Rs=2.6円なら丁度ですな。
って消費税を忘れているやん。

しかし購入運搬の手間やマニュアルが日本語なので使用方法の説明をさせられた(たぶんこれからも聞きに来る)事を考えるとバカバカしいですよ。
別に儲けようとは思わないけど、それを見たり聞いたりした他の奴らが俺も俺もと言ってくるし、キリがないのですよ。他の人みたいにきっぱり断るのがいいのかもしれないけど、1〜2台くらいならって思ってしまうのですね。

デジカメの話が終わったと思ったらそのインド人はいきなり私の持っている皮手袋(現場用としては高級品)を指差し、

「そういう手袋が欲しいんだ」

「そうかい、手袋くらいインドで売ってるだろ」

「いや兄に頼んでるけど送ってくれない」

「自分の所の会社に買ってもらえばいいじゃないか」

「会社も買ってくれないし、そういういい物が欲しい」

「はぁ?これは日本から持ってきた物で俺はこれしか持ってない」

「じゃあ日本から持ってきてくれないか」

「何でそこまでしなけりゃならんのか?それに次に帰るのは半年後だぞ」

「半年後?そしたら冬が終わってしまう」

「そんな事俺が知るかい。手袋くらい自分で用意しろ」


デジカメで感謝して満足してるかと思いきや、これがいけるならあれもいけると考えるのでしょうな。
持てる人が持てない人に与えるのが当たり前と思う国民なんですよ。
だから乞食にバクシーシ(施し)を与えてもお礼も言われません。
こちらの人達は喜捨することによって救いがあると思っているのでしょうが、私としてはお礼も言われず次第とバカらしくなってしまいますわ。


その後、その皮手袋をつけて現場を歩いていたら、他所の会社(違う工種)の職長(向こうはこちらを知っているようだがこちらは知らない)から

「もしもし、こんにちは」

「こんにちは」

「お願いしたい事があるのですが」

「何でしょう」(混在作業をしているので仕事の話かと)

「その手袋が欲しいのですが」

「はぁ、この手袋?」(こいつもかい)

「そうです」

「この手袋はこれしかないの。だからあげられません」

「夜は寒いし大変なんです」

「そういう話は自分の会社に話したら」

「いや会社はこんな事をさせるからとても手が痛いのです」

「それは大変だね、でもこれしかないから」

「この手を見てください、ここにこんな傷があります」

「だからそういう話はあなたの上司にしてくれ」

「古いものでもいいです」

「古い物は指先に穴が開いてるよ」(こいつ前に使っていたのを見てるな)

「大丈夫です」

「ああもう、わかったよ。現場事務所に来たら古いのをあげる」

「どうもありがとうございます」


歩いて事務所に戻ってみたらもう取りに来てさっさと持っていったとの事。
いやこういう話になると素早いわ。

みんながみんなこうだとは言いませんが、こういう事をする彼らがごく一部の特別なタイプでもないのも確かですね。
まあ気長に付き合っていくしかないでしょう。


 < 過去  INDEX  未来 >


しん [MAIL]

My追加