ここで何度も書いているインド人の「ダメで元々」(ダメ元)精神は帰国時の頼み事でも表れます。おみやげ(プレゼント)を頼まれるのは日常茶飯事でややもすると大きな(値段の高い)物をねだられます。
まあ一緒に仕事をしているEngineerクラスならまだしも、現場の職長クラスから頼まれるのには閉口しますよ。 今回の帰国前にも、
「デジタルカメラが欲しいのだが」(顔と名前を知っている程度の相手) 「そうかい、インドで売っているだろう」 「いや、インドのは高い上に品質が悪いんだ」 「ほう、それは困ったね」 「日本から買ってきてくれないか」 「何で俺が?」 「今度帰国する時でいいから」 「だから、何で俺があなたの為に買ってこなければならないんだ?」 「金は払うから」 「金の事ではないよ。理由。あなたにそんな事を頼まれる義理はないよ」 「いやどんな物でもいいから」 「どんな物と言われても困るんだよ。値段とか色々あるしね」 「日本製なら品質はいいから安い物で大丈夫」 「あのなぁ、日本で安くてもいい値段するぞ。好みが合わないと困るぞ」 「大丈夫、大丈夫」 「何が大丈夫だよ。じゃあ忘れなかったら適当なのを買ってくるよ」
こんな感じで頼まれるのですが、断らないとキリがないですね。 今回は2人で締め切り。
大阪の日本橋へ行って展示処分品やらを探して安い物を買ってきました。 日本人用の焼酎や本なども用意しなければならないので、スーツケースは異様に重くなり、エコノミーの30kg制限を7kgも越えてしまって超過料金を1万8千円も取られてしまいましたよ。
そのカメラを持っていって物を見せて値段を言ったら喜んでいましたね。 古いタイプで展示処分品だったので定価3万円が5200円でしたから。 そしたら横にいた他の職長が「もう1台ないのか?」
「俺はセールスマンじゃないぞ!」
いや疲れる。
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