2004年06月22日(火)  ごめんね。  





 にー、心配をおかけしております。




 今の心境はね、つらいとは言えないつらさ。
 苦しいとも、呼べない苦しさ。
 耐えようと思えば耐えれる。
 でも、泣き叫ぼうと思っても、泣き叫べない。
 なぜか誰かに助けてほしいんだけど、
 助けを呼ぶ理由が無い。
 何かを話したいわけじゃない。
 何かを伝えたいわけじゃない。



 泣きたいんだけど、何を理由にして泣くのかわからなくて、
 涙も出なくて、すっきりしない。





 そんな感じだよ。
 心配しないで欲しい。
 心配が、にーの負担になるんだと思う。


 にーのことを、想うから、
 何も言えないってことも、わかってほしい。
 あたしは何もかもを言えて、
 ぶつかれる人じゃない。
 迷惑をかけたくない、だから心配もかけたくない。
 昨日のことを言わなければ、
 きっと良かったんだと思う。
 ごめんね、嫌な思いをさせてごめんなさい。




















 塾へ行って、お勉強をする。
 先生が、ご飯を買いに行くと言って、
 「お前も行く?」って言われて、
 うれしくなって、一緒にでかける。


 自転車で二人並んで、道路の脇を走る。
 先生が「左にはいりな。」といって、
 あたしを車道じゃないほうに寄せる。
 そんな優しいところが、好き。


 二人でしゃべりながら、
 何にするか物色する。
 意地悪したり、されたり、笑ったり、
 ほんの数分なんだけど、とても楽しかった。
 お会計のときに、「いいよ、一緒に出しな」と言うから、
 甘えて出す。
 けど、出せる細かいお金は出す。そういう主義。


 帰り道の数分も、楽しかった。



 一緒にご飯を食べて、過ごす。
 「カレー作ってよ。」って言うから、「うん。」と、言ったら、
 とてもうれしそうな顔をして、
 「うきうきだね。」と、言うから、
 あたしもとてもうれしくなる。





 とてもとても楽しくて、
 先生と、もっと居たかった。
 そばに居たくて、もっと話して居たかった。






 多分、先生は気づいてる。
 あたしの、元気ない様子に気づいてる。
 笑っていても、見透かせるみたいだ。











 生徒でしかないことが、少し苦しい。
 そんな風に思うのは、
 あたしは先生のこと好きなのかな。


 なんて、ね。









  

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ほっとけない 世界のまずしさ 

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