2004年04月03日(土) てのひらのうえで 改札を出る前に、電話をする。 改札の外の柱にもたれていた、男の人が電話を取る。 電話に出て、もしもし?と言った後、何を言ったかなんて全然覚えていない。 ただ、電話が切れて、男の人があたしに笑みを浮かべて寄ってくる。 ぐっと肩を寄せられて、あたしは思わず目の前にある肩に顔を落とす。 『荷物もとうか?』と、あたしの荷物を取って、 『手つなごうか。』と、あたしの左手と、彼の右手を絡ませる。 ぐっと寄せられて、涙が出そうになる。 それが、あたしと彼と初めての出会い。 友達に電話をする、電話越しで泣く。(笑) 『手つないで歩いてるよ。』ってあたしが言ったら、 彼が隣で、『そうやで〜』とご機嫌口調。 幸せで涙が出そうになった。 コンビニでお茶を買って、ホテルに行く。 エレベーターのボタンを押して、 中に入って抱きしめられる。人が入ってきて、手をつなぐ。 今思い返せば、ずっと手をつないでいた。 外に居る間、寝ているとき、えっちをしているとき、 テレビを見ているとき。彼の手は、暖かい。 手を握ると、汗をかくけれど、汗をかかなかった。 不思議だった。でも、それはとても嬉しい。 部屋の前で、『今日はラッキーやで♪』『何?』 『今日の部屋は、偶然にもダブル〜』『「おぉ〜☆』 仕事でこっちに来る彼、そのときに会う。 (でも、もうすぐ終わりそう・・・) 部屋に入って、すぐに抱きしめられる。 『泣きそう。』と、あたし。ずっと抱きしめてもらう。 『こっち向いて?』と彼。 初めてのキス。彼の舌は長い(笑)鼻まで舌が届くのである。 『すわろか』と、二人でベットの上に座る。 彼の顔が見れない。 下を向いてばかりいると、『こっち向いて?』と、又キス。 『お風呂に入ってくる。』と、お風呂場にいって、あたし、こける。(笑) 出てくるときにもこけて、あたしはバカだということを存分にアピール。 すごくすごくいっぱいした。(きゃぁ) だって全身筋肉痛。うぅ。(笑) おはよう、の挨拶なしで・・・だし。きゃーーー!(バカ) 次の日は、ずっとずっとずっと手をつないでずっと歩いてた。 満たされてたよ。 だから、さよならを一時間延ばした。 だから、一回も振り返らなかった。 でも、一回振り返っておけばよかった。 色んな思い出あふれてる。 だから、もう言わない。あたしの中の思い出。 大好きだ。 |