目口覚書
■目口覚書■
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2002年10月04日(金) ブラジャーの行方

階段をカン カンとのぼる。

2階にはアパート全戸の郵便受けがあるので
ここに住居者へのお知らせとか貼ってあったり
しょっちゅう下の大家さんの庭に落ちる洗濯物を
集約させたりする 何気に侘しさを醸す2階階段。

その手すりに、何やらふわりとひっかけてある。
見ると ブラジャー。しかも黒。


げ。
よりによってブラ、しかも黒。
それが全住居者が通る場所に昼日中から晒しモノにされるなんて。
おぉいやだいやだ。
庭に落ちてきたソレをツマンデ、
大家さん よほど気にさわったのだろうか、
全体像がわかるようにひろげて晒されていた。
下着を見られるってやだなぁって思ったら
変な事件を思い出した。

わたしは以前インティメートショップの責任者に配属されたことがある。
ロンドン発の「見せる下着 見えても平気下着」(ヘンナノ)な
コンセプトプランド国内初の展開〜 ちゅぅことで当時業界紙や雑誌にも
取り上げられたりして いろいろなお客様がいらした。

そこで売上NO.1だったのがCOBWEBというショーツ。
邦題にすると「くもの巣」(プププ意味深?)
花びら模様に編みこんだレースショーツだがまるで蜘蛛の巣のように
糸が張られたような すごくキレイなパンティだった。
はいたらもちろんスケスケ。
実は私も買ったが 非常に履き心地もよろしい。


ある時 接客後に店の女の子が涙目で私のところへ来た。
「マネージャー・・・、今 男性のお客様がショーツを買いたいから
といらしたんです」
プレゼントで店を利用される男性もおられる。ほうほう。それで?

「僕がはくとしたらサイズはLかMがどちらがいいですか?」って聞かれたから
「これは女性用ですから・・・細身の男性でもLのほうがいいかとって・・・」
ゆうたんかいな!アハハ。

それで、「もしサイズがあわなくても買いますから試着させてくれと
いわれまして 試着室にご案内したんです」

女性は経験あるかもしれないが、補正色強いブラなどの下着を買う場合
試着した後店員が中に入ってきて プラの中に手をぐっといれられ
脇肉をカップにグイグイと集められたりする。
最初こそ「え!」と驚くが 次からはへーきになる。
後にも先にも 数え切れないほどの見ず知らずの女性のブラに
手をつっこんだ経験はあの時代だけだろう。
で、下着販売に試着室はつきものなだけに、その男性客の依頼を
断りきれなかったらしい。

ハンガーからくもの巣パンティをはずして 男性に渡すと数分後彼が
試着室の中から彼女を呼んだ。呼ばれた手前無視もできず彼女が近づくと、

「すみません、サイズはこれであってますか?」と
全裸にくもの巣パンツだけの男がカーテンをあけたという。

なんで上も脱ぐねん。
で、なんですでにボッキーやねん。

彼女はそう思いつつ平成を装い、「はい こちらで大丈夫です」といって
精算もすませ、包装したという。
ちなみにその男性客、20代後半のごく普通の青年。ふぅ。

笑っちゃいけないが 笑えた。
その結果「男性客は試着不可にしよう」と決定(笑)

ところがそれを例外にせねばならない店舗が発生^^;






 




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