仕事が終わり地下鉄に乗り込んだ。 金曜日の午後7時半有楽町線は そこそこの混み具合。
私が乗った車両に、たまたま盲導犬が。しかも2匹。 ハーネスを持った視覚障害の人たちが数人中ほどで立ってる。
私は2つめの駅で降りるからあまり中まで入りたくないのだが 後ろからの乗客に押されて 気が付けば盲導犬その1の ラブラドルのシェリー(勝手に命名)の横に立つ羽目に。
盲導犬は、たとえ足を踏まれようが 煙草の火を押し付けられようが 鳴かず騒がず ご主人さまの誘導という使命をなしとげる。 と、昔大竹しのぶがやっていたドラマで観た憶えがある。
どんなことにも動じない盲導犬。 決して不必要に反応しない盲導犬。 ご主人さまの傍に寄り添う盲導犬。
ところが。
シェリーったら、隣に立った私のスカート丈と 自分の鼻の先が 同じ高さなのをいいことに、クンクン嗅ぎ出した。 ごっつい反応してる。 どんなことにも動じないんちゃいますのん?!
・・・・・臭いですか?
シェリー、暑いもんだから口半開きで 舌 べっろぉ〜ででるねんけど そこから唾液 ぼったぼた。 足につくっちゅうねん。
犬の嗅覚は人間の何百倍とか何千倍とかいうが、 もしかして、鼻呼吸するの今やめてる?
シェリー、スカートの中に鼻 入れてるし。 ご主人様 見えてへんし、おかしいし 困ったし。
以前 1人で空港で時間待ちしてるとき、 ややこしい客がおったと見えて 搭乗手続きの前に 麻薬犬らしきシェパードのジョン(勝手に命名)が連れられてきた。 搭乗客の手荷物を嗅いでいる。
それまで荷物嗅いでたのに わたしの前に来たとき 「わたしそのもの」の匂い嗅ぎ出したことを 思い出した。 怪しい?
それとも妖しいか。 わたしのフェロモンは従順な犬たちに 野生の何かを呼び起こさせてるとか。
ワヲ〜ン!
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