Simple Song
DiaryINDEX|past|will
デパートから出てきてほっと 息をついて、ぼんやりと秋空を眺めたら 遠くから、軽快なコンガの甲高い音が響いてきた。 しばし、耳を澄ましながらその音の出所まで ふらふらと歩いていく。
まるで童話の笛吹きにつられる子供みたいに。
その、演奏者の右後方のベンチに座って 小説を読みながらずっと、そのリズムを刻んでいた。
私は、今日はやたらに後ろ向き。 この秋の晴天のようだ。 1時間後、雨が降り出した。 まるで、そのまま、秋の空。
あのコンガ演奏者は、どうしたんだろう。 雨に降られたら、太鼓はダメになるだろうし。
私は、やっぱり。 そうしようと、ベンチに座って なんとなく決めてしまった。 もう、迷いは無い。
|