雑記

ここに掲載されているテキストはフィクションです
DiaryINDEXpastwill


2001年10月20日(土) 「花は見るものではなく・・・」

朝普通に起こされる。両親が買いものに往くから着いて来い、と言う。が、寝不足なのかなんなのか朝から非常に体調がよろしくない。二日酔いかとも思ったが、腹は痛い、吐き気はする、頭は痛い。5分と上体を起こしていられない・・・要するに二日酔いで寝不足の最低な状態。とりあえず町へ行くバスに乗るが、すぐに横になってしまう。いやな脂汗をだらだら流しおそらく顔も真っ白になっている息子の様子に気付いてくれても良いのに。結局バスを降りてから小1時間トイレに入っていて随分怒られる。ひでぇや。

床屋へ行ってから、駅で他の連中と待ち合わせて梅田へ。一人は試合に向けて減量中だとか、いろいろ面白い話を聞いたりする。時間がかなりあったので、性懲りも無く夏にPS2を取ったゲーセンへ行って、みんなで一所懸命硬貨に変えたお金を使ったりする。3K投資、回収はBOSS販促Tシャツ。負けだな、こりゃ。遅めの昼飯の時にビールを飲んだら少し体調が良くなった気がするが、式場のホテルまでのバスの中では居眠りしながらまた汗をかいていたらしい。

式場では二人ともすげえ衣装を着終ったところだった。とにかく披露宴と言うものは大変だよなぁ、と自分のこれからのこともあわせ、改めて思ってしまう。
待合室でぼうっとしていると僕の名前が呼ばれる。式場の脇の小さな部屋の中では二人と新婦の父ちゃんが神父さんから式の説明を受けていて、僕もそこに座らされる。なんでも立会人というやつをやるらしく、事前には手袋を持つだけと聞いていたのが、なんかちゃんとした儀式の中で随分な役割になっているらしい。新婦側の立会い人も少し遅れて加わり、おいおいおいと思いながら式が始まる。言われたとおりに歩いて、座って立って座って立って手袋をもらって渡す。なんか新郎新婦と一緒に名前とか書かされてさらに焦る。カードのサイン以下の署名になり悪いことをしたと思った。でも、こういう時の神父さんの言葉を聞いて、後ろで勝手に泣きそうになったりする。

披露宴の時、全員にマイクが回ってきてまたかなり焦る。順番がくるまで随分話の展開も悩んだつもりだったが、新婦の知り合いの司会の人にあえなく止められてしまう。友人関係が中心のものだったが、本当にいい式だったと思う。僕自信は、自分の披露宴等のセレモニーにあまり意味を感じないのだが、それでも身近な知り合いの式でいろいろ感じることが出来、少し考え方が変わったのかもしれない。結婚式と言う大事な場面で何かしらの役割をいただいたこともその理由の一つになっているのかも。帰り道駅まで一緒で、初対面だった新婦の父親のあくまで慇懃な姿勢が印象に残った。

2次会、3次会と続くが時間が押していたようであっという間に解散の時間になってしまう。今までも一緒に暮らしていた二人だったし、これからも同じように続くわけだけど、やはり今日からは何か変わるんだろうなと、本当になんとなく思った。おめでとうおめでとうおめでとう。

・・・実は僕らも今日区役所に書類を出してたりするんだけども。


次郎吉 |MAILHomePage