Story of love
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2003年12月03日(水) ソ・ラ・マ・メ 3

ホコリが紙のまわりを取り囲んでいた。

昔からわたしはホコリに不思議なものを感じている。ただのゴミのかたまりなのに、ふわふわとして羽のよう。

天使の羽というのは、もしかしたら人が出したいろんなものが混ざったホコリのような素材で出来ているのかもしれない、とふと思う。


つるつるの床にぴったりとくっついてしまっていてなかなかとれない。爪を使って引き寄せる。空中でひらひらとゴミを払って書かれた文字に目を通した。


その紙は、わたしが日記がわりにしている鍵のかかるシステム手帳の1枚だった。いつだったか途中まで書いて、閉じておくことを忘れてしまったものだと気がついた。


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