2003年11月13日(木) |
映画話「幻のビデオ」 |
吾郎には「生きているうちに是非とももう一度観たい幻の映画」がありました。 何故幻かと言うと、タイトルも俳優も憶えていない一本だからなんですが…
随分小さい頃に淀川さん解説の民放ロードショーで観たそれは、 放蕩息子がある日殺人現場を目撃してしまい、その犯人によって両親兄弟を殺され 金持ちの坊ちゃんから一転宿無し文無しになってしまう所から始まる香港映画でした。
ハムスターの遊具の様な車輪に乗った悪役に吊り橋の上で追いかけられたり 主人公を助けた怪しい老夫婦が武術の達人だったり、その二人の弟子になり 武術を学んで最後には敵討ちを成功させる、と大変昔の香港映画らしい要素満載の 映画でした。 その頃にはジャッキー・チェンもブルース・リーも知っていたと思うのですが、 そんなかなり怪しい映画でも子供心に充分面白かったと記憶していて、 以来ずっとまた観たいと思っていたのです。 多分その時に録画してあった筈のビデオは引っ越しを重ねるうちに紛失して しまったのが大変悔しい…
さて、そんな風にずっと心残りだった吾郎がそれから少し成長した頃。 ある漫画の中で、太極拳の達人のエピソードとして「掌の上に乗った雀が 飛び立つのを研ぎ澄ました感覚によって察知し、蹴り上げる力を掌の力加減で 相殺して飛べなくする」事が出来た、というのが紹介されているのを知り。
「あっ!それ映画で観た事がある!」
と吾郎は吃驚しました。そう、あの幻の映画の中で観たシーンそのままだったんです! (改めて考えると、俳優なのか代役なのかはともかく、実際に出来る人が 映っていた訳で…すげぇ、凄すぎるぞ中国人。でも逆に仕掛けがあったのかな?) ともかくそんなひょんな事から、あの映画は太極拳がテーマだった事が判明。 他にも赤い背景に白い筆文字、その後ろで縦長に伸びた人影が演舞している というオープニングの記憶と合わせて、段々と謎のビデオの手がかりを掴んでいきました。
そして最近。 ある予想が首を擡げていました。 もう一本、中身は忘れているけどタイトルが強烈で憶えていた映画が あるんですが、その女優さんと幻の映画に出ていた女優さんが同じような気が ずっとしていた吾郎… 更に更に、とある俳優の顔がどこかで観た事があるような…そう、ずっと若い頃に。 諸々の条件を鑑みて、今日、吾郎はあるキーワードで検索を掛けてみました。 …とある俳優のデビュー作である映画のタイトルで。 そしてそこから出たページの映画紹介を読みました。
「……………こっ…これだったのかっ!!!」
その俳優とは、誰あろう、ドニー・イェンなのです。 (誰?って人はワンチャイ2の提督役or今年公開の「HERO」長空役を思い出すか、 オフィシャルHPのhttp://www.donnieyen.com/index.htmにて) そう、日記でも度々名を挙げてきました彼です。そして。 その彼のデビュー作品というのが…
「ドラゴン酔太極拳」(原題:笑太極)
内容紹介と記憶が見事に一致し、晴れて幻の映画のタイトルが判明しました! やったー!バンザーイ!!
が、しかし。 もう一つのタイトルでも放映されていた事も判明。
それは。
きっと吾郎と年代一緒の人は知っている確率高いだろうなぁ……
『女デブゴン』でしたっ!
凄い衝撃の事実。
なんだよ〜!女デブゴンなら知ってたよ〜!!やっぱ同じ映画だったんじゃんっ! 自分の記憶のごちゃごちゃさにガックリ。 でも制作年数を知って二度びっくり。 1984年ですって。その時吾郎は幼稚園か小学1年生でしたよ。 昔の事でも内容って結構憶えているもんだな〜。 因みに初めてナウシカを観た記憶もありますが、これも84年。 一番古い映画の記憶は6歳前後ということか(テレビは幼稚園の頃の水戸黄門)。
とにかくタイトルが判明した今、そのテープをどうしても観たい! でも何処にも無いよ〜っ!!><) 「あそこの店にある」「うちにある」「某のネットオークションであった」等、 なんでも良いんです。
何か知っている人は吾郎まで御一報下さい!!!
冗談ではなく、本気で御願いします〜!!
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