■ 覚書 (植物と人間 生物社会のバランス 宮脇 昭 著 �舷∧�と人間環境 より)
1、空間的秩序――マント群落とソデ群落――
共通性と相違性
自然は多様である。自然界の一員としての人間も、人間の考え方や意識も、画一的であってはならない。もとより、そのおかれた環境、立場、生き方によって多様であることがのぞましい。ただ、本質的には、生命体としての共通の生き方の基盤の上で、多様な生き方、考え方をもつべきであろう。
現象と本質
二つの見方や対象を比較する場合に、まったく異なった結論や反対意見がでるのは、ちがった点にのみこだわっているからである場合が多い。われわれが、自然やそれと人間との関係を考える場合に、もっとも重要なことは、まず客観的な自然の見方をしているか、正しく自然を理解しているかどうかにある。自然の見方で注意しなければならないことは、ちがい=相違点=は誰でも容易に気づき理解されやすく、より本質的な共通点についての理解には、一般に、かなりの時間や実験、観察または経験が必要であるということである。
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