 牡丹 ‘白王獅子’
 サガエギボウシに変わった葉を見つけました(右奥)。 芽変りのようですが、みるからに不安定な斑です。
覚書 (自分自身への審問 辺見 庸 著より)
IT成金のなかには、この世のなかにお金で買えないものはないといい放った青年もいたようですが、たしかにこれは半面の真理でしょう。ただし、彼らには自分の精神のあらかたが資本に絡めとられているという、本質的貧しさの自覚がない。内面の貧寒とした風景は、しかし、いまの社会のうそ寒さと釣り合うようです。市場とは富だけでなく同時に途方もない貧困とこれにともなう悲劇を産みだす無慈悲な場であるという事実を深く内面化しないかぎり、お金まみれになるということの「人間であるがゆえの恥辱」に気づくこともないのでしょう。「人類の貧困を生産する作業に加担して、骨の髄まで腐っていないような民主主義国家は存在しない」とフランスのある哲学者は指摘しましたが、留意すべきはわざわざ「民主主義国家」と述べている点です。民主主義と資本の運動は必ずしも対立するものではなく、前者が後者の運動を円滑にしている面もあるということではないでしょうか。
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