日記でもなく、手紙でもなく
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2002年07月13日(土) 博多祇園山笠<集団山見せ>

 ちょうど、福岡アジア美術館で始まったばかりの北京故宮博物館<黄金の輝き展>と常設展を見終わって、エスカレーターのほうへ足が向いたとき、多くの人が窓側で、下の道路のほうを覗き込んでいました。

 山笠か....と思いながら、美術館を入る前に、博多リバレインの飾り山のところでもらったチラシを見返してみると、午後3時30分から始まる集団山見せでした。
 この下の道路を通るのなら、もう少し早くから見ておくのだった−−とは思いましたが、それでもまだまだ続いていきます。
 十数年ぶりに実際に見る流れです。

 大勢で舁(か)きながら走るので、これがまっすぐに進むとすばらしい速さになるのですが、そうとばかりいえないところが、また面白くもあるところです。見物客のほうに飛び込んで行くような場合もあるようですが。

 山笠には飾り山と舁き山の2種類があるそうで、その昔は飾り山そのものを舁いて走ったようです。ところが、市内電車のケーブルが張り巡らされた時期から、背の低い舁き山を担いで走ることになり、それと呼応するかのように、速さを競うダイナミックな祭りに変身していき、今に至っているというようなことも書かれていました。
 
 ちょうど恵比寿流(ながれ)が通る直前、約束していた友人から、少し早いがこれからどうか、という電話が入りました。
 もちろん、恵比寿さまの顔を拝んでから、ホテルに戻ったのは言うまでもありません。

  ***

 舁き山の数は限られているものの、飾り山のほうは、市内のあちこち、とはいえかなり人の多くあつまるようなところになりますが、その倍くらいの数があるようです。東は千代流あるいは博多駅商店会から西の福岡ドームに至るまで、かなりあちこちに点在しています。

 昼食前に新天町とソラリア・プラザの山を、アジア美術館のあるリバレインの山以外に、西中洲で食事の後ホテルへ戻るまでの一時間ほどで、今回は中洲、川端中央街、上川端通などの飾り山と、ホテルのすぐそばにある土井流の舁き山を見ることができました。
 川端中央街の飾り山の見送り(後ろ側)はドラえもん。広い明治通側から、見送りの方のドラえもんが見えるように置かれているのは、やはり商店街の客寄せに機能しているようではありました。

 ただ、後でチェックしてみると、キャナルシティにもある、というようなことまでは考え及びませんでした。それだけ、かつてこの山笠を見た時期と今との隔たりが大きいということを再確認。
 ソラリアにあるなら、キャナルシティにも置かれているはずだ、と思えば見損ねずに済んだのかもしれませんが。

 追い山直前の土曜日の夜の賑わいは、夜更けまで続きます。


riviera70fm |MAIL