調子よくなってきたと感じたのは、気のせいだったのかな。 昨日は、一日どうしようもなく淋しくて。 泣きそうで。 ずっとずっと体をグチャグチャにすることばかり想像していた。 少し素っ気なくされれば、体を掻きむしりたくなったり。 親の虫の居所が悪いと、持っていたコップを天井に向かって投げ、そして食卓に広がるものをぶちまけ叫ぶ自分を想像した。 叫びたかった。 意味もなく暴れ狂いたかった。 でも理性が動く。 理性。 いいわけ、かもしれない。 痛いとか。 壊れるとか。 汚れるとか。 人の目とか。 まだ、だめ。 ひとまず、体を思い切り殴ってみた。 ガンガンと殴った。 ふつうに痛い。 痛いんだ。 痛みが治まるのに、しばらくの時間を要した。 重要なのは、 体に痛みを与えることと、 思い切り力を振るうこと。 スッとする。 だけど、殴るくらいは、なんてことがないから、 自分は弱いねと、自嘲する。 すべてのものが消え失せない。 こんなふうに、なにか、なんでもない出来事を抱えているから、 こんなにも不安定になるんじゃないかと思う。
|