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昔、ファームに移り住んだころ、そこには大きなくるみの木があって、その木の下には季節外れで生まれてきた羊の赤ちゃんが5匹ほど寄り添って暮らしていた。羊というのはびくびくしながら群れをなして生きていて、どれも一緒に見えるので、そのころは羊を見る度に「なんか日本人みたいだなー」って思ってた。でももちろん、一匹一匹それなりに個性的だったりするわけで、その赤ちゃんの中の一匹は羊にしては好奇心旺盛、「コレでも食べる?」と柳の枝を差し出したら、すっかりとりこになってしまい、ソレ以来、柳の木を手に名前を呼ぶと結構近くまで寄ってくるようになった。そのくせ、私のほうから近寄ると、前足を地面に叩き付けて威嚇するという羊らしからぬ威勢のいいところもあった。
ニュージーランドの羊は子供の時にしっぽを切られてしまうのだけど、運良く切られることもなく長ーいしっぽをふりふり走り回ってたある日、額に青いX印が付けられていた。「あー、ついにラムチョップになってしまうのだなー」と思うと、ちょっと悲しい気分になった。ソレ以来、ラムは食べれなくなっちゃった。(というのは真実ではなくて、最初からダメ)
どうしてこんなことを思い出したかと言うと、そのコの名前が『ウィロウ』、つまり村上さんが来世生まれ変わるであろうと思っていた白い犬と同じ名前だったから。それだけなんだけど、柳が好きだったからウィロウとか、男のコの猫だからねこくんとか、名前をつけるセンスがないのはあいかわらず。
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お昼寝してたら「おはよう」と言う自分の声で目が覚める。時計を見ると3時15分。いけない、今日は4時に待ちあわせをしているんだっけ。アイスコーヒーを作ってコンピュータの前に座ったらまだ2時20分だった。得した気分で外出。絵を見に行ったり、お茶したあと、カツ丼食べたり、花火を見に行ったり。ところが、花火見てる途中でちょっと気持ちが悪くなってしまった。たくさん歩いたりしたから酸素不足だったのか、はたまた人に酔ったのかも。
だって、そう思えなくもないくらいの人出だったし。夏日っていう感じの一日で、おまけに今週からジャズフェスティバルも始まって、街中どこもかしこもヒトヒトヒト。まあ、夏らしくっていいね。
2004年07月03日(土)
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