東行庵の軒下で

2002年01月09日(水) ミニアコーディオン

去年の楽器店の棚卸のときに、在庫部屋で、初売り用特価品のアコーディオンが入荷しているのを見つけた。

「きゃ〜!かわいい!これいくらになるんですか??」
「買うの?2xxx円だから、2xxx円でいいよ」
「まじですか!?きゃ〜!!キープしといてください!!正月明けに買いに来ます」
と、衝動キープをしてしまった。すかさず
「また、そんなことして。おまえ、小さければ弾ける思っちょろうが。Zo−3だってこれなら弾けそう言うて、そんで結局{小さくてもギター}げな、あったりめぇな結論を出したろうが」と、店長夫人。
「何とかするくさ〜」と、ココロはもう屋根の上のアコーディオン弾きであった。

キープされているアコーディオンを、取りにいった。
随分と、売れてしまっていた。
「初売り、お客さん多かったんですか?」と、店長に尋ねたら
「アコーディオンが結構売れた。なしやって思う?」
「・・・えええええっ!!」

商店街の初売りは、元旦の夜から始まる。
その寒空の下、店頭で店長の愛娘(16才)がミニアコーディオンを抱え「美しき天然」を、エンドレス演奏!

日本人の好む、あのマイナーの曲調と、なんともしれない哀愁を帯びたアコーディオンの音色のタッグを無視できるものが居るであろうか・・??

「反則じゃんか〜〜〜!!」
「そうくさ。おかげでギターは売れんかったぞ」

来年は何をさせられるのか、不安そうな目でチラッと愛娘がこっちをむいた。

がんばれ。愛娘!!
店の命運は、まさに君の腕にかかってるんだ。



家で弾いてみて、{小さくてもアコーディオン}げな、あったりめぇ〜な結論をまたまた出した私の腕には、「演歌新年会」という催し物が、すでにぶら下がっているのだから。







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