東行庵の軒下で

2001年10月27日(土) 残り魚・・

「げっ!!何?このでかいサカナ」
クーラーの底に、得体の知れない色のサカナが・・・
「みんなも見たことないって」

サーモンピンクの鯛型の身体。
白と黒の帯が斜めに入っており、うろこにはコバルトブルーの斑紋が光っている。

ちょっと熱帯魚チックなそのサカナに、誰一人として食欲を見出せなかったらしい。

「でも大きいよ!こうやって少し曲げとかな、クーラーからはみ出すもん。やる。」

大きいけどさぁ〜・・・

「船頭が土産にくれたカニもつけてやるけ、持って帰りぃ」

そんなにまでして、手放したいのかっ!?



マサバと、カワハギと、鯛と、アマゾンチック(なんと、クチから上下に4本の牙が出ていたため、イメージ変更になった)なサカナを持って帰った。

「みてよ、この鱗!!足の親指の爪より大きい!!!」
放射能で大きくなってしまったんじゃ・・・というSFのような危惧を少なからず抱いた我がファミリーは、刺身で食らう勇気が出ずに、煮付けにまわすことに決めた。



















「・・・美味い」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・美味すぎる」



皆が思わず無言で食べ進むほど、最高に美味かったのである。
期待されていた鯛より、マサバの刺身より、だんとつに美味であった!!

ネットで調べてみると、ベラの仲間「イラ」と言う名前であることが判明した。
今度からイラ中心に釣って欲しいなぁ・・

因みに、美味だったことを、釣り連中にはふせている。そしたら、また我が家に回ってくるから。





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