「げっ!!何?このでかいサカナ」 クーラーの底に、得体の知れない色のサカナが・・・ 「みんなも見たことないって」
サーモンピンクの鯛型の身体。 白と黒の帯が斜めに入っており、うろこにはコバルトブルーの斑紋が光っている。
ちょっと熱帯魚チックなそのサカナに、誰一人として食欲を見出せなかったらしい。
「でも大きいよ!こうやって少し曲げとかな、クーラーからはみ出すもん。やる。」
大きいけどさぁ〜・・・
「船頭が土産にくれたカニもつけてやるけ、持って帰りぃ」
そんなにまでして、手放したいのかっ!?
マサバと、カワハギと、鯛と、アマゾンチック(なんと、クチから上下に4本の牙が出ていたため、イメージ変更になった)なサカナを持って帰った。
「みてよ、この鱗!!足の親指の爪より大きい!!!」 放射能で大きくなってしまったんじゃ・・・というSFのような危惧を少なからず抱いた我がファミリーは、刺身で食らう勇気が出ずに、煮付けにまわすことに決めた。
「・・・美味い」 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「・・・・美味すぎる」
皆が思わず無言で食べ進むほど、最高に美味かったのである。 期待されていた鯛より、マサバの刺身より、だんとつに美味であった!!
ネットで調べてみると、ベラの仲間「イラ」と言う名前であることが判明した。 今度からイラ中心に釣って欲しいなぁ・・
因みに、美味だったことを、釣り連中にはふせている。そしたら、また我が家に回ってくるから。
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