2005年10月05日(水) |
映画を観てきました〜ルパン〜 |
スマステで稲垣吾郎ちゃんが超お薦め!と言ったとか。 その一言で見に行くのを決めた映画。 ツルの一声ならぬゴローの一声。芸能人恐るべし。(笑)
怪盗ルパンの小説は、小中学生の頃夢中になって呼んだ記憶があるけど、日本人たるものどーしても 「ふぅ〜じこちゃぁ〜ん♪」の三世の方を思い浮かべてしまうのは仕方ないところかな(^.^;) 『原作小説を現代によみがえらせるため、新解釈に挑戦』 父親に関する複雑な記憶を軸に、ルパンの悲しみと解脱を描く“男の成長物語”で、ルパン生誕100周年記念作品なんだとか。
日刊スポーツの記者の方は五点満点中三点、俳優に魅力が無いだの原作ファンには超物足りないだのボロクソでしたが、昔一生懸命小説を読んだことがある私としては、それなりにとても楽しめた作品でしたよ。 何が良いって、全編を流れるフランス語の響きの気持ちよさ! こうしてフランス語にどっぷり浸かっていると、申し訳ないんだけど英語ってガサツな言葉に聞こえてしまう。エスプリ・ボンソワ・シルブプレー!!まさにトレビア〜ンな優雅な気分に浸るだけでもめっけもんな気がします(^.^)ああ、ルパンってこんな言葉しゃべってんのよねえとか(笑)
お色気シーンは当然あっても、よくある洋画のようにしつこく行為を描かないので、恥ずかしがり屋の日本人的には安心するし、貴族方のパーティでルパンが宝石を盗む鮮やかな手際にはつい微笑んでしまうし、上流階級の方のファッションもさすがおフランス!で上品だったし、古きよきヨーロッパの香りがふんだんに味わえる美しい映像も“作り過ぎない”感がとてもよかった♪どうもね。最近のハリウッド映画のわざとらしいほどの作りこみには辟易していたので。
まあ確かに原作の本を読んでいるように『ひとつの謎を追う』という話ではないので、どうなるの?!この後どうなるの?!!というドキドキワクワク感は無いし、ストーリー的に今ひとつ解りにくいところはあったりしたのだけど、 原作やルパン三世のように『どうにも人間離れしたアクション・行動』のルパンじゃなくてあくまであの時代に意思を持って活躍した「人間・アルセーヌ・ルパン」の物語としては佳作と言っていいんじゃないかと私は思います。 あ、人間離れしてる女性は一人出てきたけど。あれでちょっと小説チックになったんじゃないかなあ。アクションに関しては「甘い!」という意見を数人から聞きました。しかしまあ、私としては普通の人間がやるんだったらあんなもんかなあって思うので満足。(^-^)
ただねー、どうしてもフランス映画にありがちな 「救いようがねぇーー!!っつーか、未来明るくねぇーー!!」<(>o<‖)> の読後感がやるせないラストはねー。まー明るくなりようが無いにしても、もう少し希望の光を見せてくれてもいいんじゃない?!というやりきれなさはあり。
そうとは言いつつも、とりあえず原作ファンもそうでない人も見て楽しめる映画だと思います♪ぜひご覧くださ〜い♪♪ そして原作小説もぜひ読んでみてくださいね♪
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