いやあ、正直この映画を見に行くことになるとは思わなかったんですけどね。なんか、見終わった後の自分の感想がどうなるか解っていたので。
…で、見終わった今はやっぱり「やっぱりね！」という自分の感想でした。(^.^;)苦笑。ううう、だってある人がチョイ役で出てるって聞いたからー。それが見たかっただけなんだよう☆ちなみに、岡田君超大好き♪な友人と観に行きました。

なんかさあ、こういう小説書きたくなる気持ちも何となく解って、
この小説を読んだら映画化したくなる気持ちも解って、
映画化したらこうなるんだろうなあ・・・というのも解ったんだけど、
いざ映像化されて「いいっしょ？これ！」って目の前に出されたらめっちゃ腹が立つ映画でしたよ。ああいうのを「素敵!」「キレイな純愛!!」とか本気で思う人はまさかおるまいな。(=.=)

そりゃーあの役をやるんだったら黒木瞳しかいないだろうし、Ｖ６の岡田君は大変キレイだったし、大昔から年下大好き♪（笑）の私にはうらやましい系のおとぎ話ではありましたが、いかんせん
「そりゃアカンだろ黒木瞳!」
「こんなんありえないだろ黒木瞳！」
「おいおい調子乗りすぎだろ黒木瞳!」
とゆーツッコミどころ満載で（笑）

しかもバブルもとうに崩壊しとるのに毎日毎日イタリアンだのフレンチだのの高級レストランでワインとともにお食事、だの（しかもそのわりにワインを飲むときにまず口をぬぐってからなどという基本的な洋食のマナーは守られていないのでグラスについた油とかがちょっと汚らしいのよね）お金持ちの設定なんだろうけどホテルみたいな部屋を持ってたりだの葉山に別荘があったりだの（いつの時代や）、高級感を存分に出して大人の夢見る物語を作りたかったんだろうけど、今の時代にはこの高級感がかえって古くさいような・・・と苦笑しながら見ていた私だったのでした。

まあ要するにお母さんの友人のお金持ちで自らも事業的に成功している人妻・黒木瞳と彼女に会ったなり恋に落ちてしまったお坊ちゃん・岡田君。
黒木瞳は悪いと思ってるんだかしらないけど、彼を気まぐれに呼び出したり自分の趣味を教え込んで自分好みに彼を育ててかわいがって喜んで、周りに気づかれてないと思って情事を重ねていたんだけど、とっくにダンナにはばれてて。
もともと黒木瞳の友人である岡田君のママにもうちの息子の一番きれいな時間を3年も独り占めしたんだからもう気が済んだやろコノヤロウとシャンパンを引っ掛けられて（ちなみにこの映画で一番観ていてすっきりしたところはそこでした・笑）とうとう別れを決意するんだけど、岡田君はいちずに黒木瞳を思って自殺未遂までしちゃって。
そこで終わりにしときゃーよかったのに！
それはそれで、人生の思い出としてきれいなままとっときゃ良かったのよー!
何でか生きてる岡田君がまた、よりにもよってパリに留学とかしちゃって、そこに独りになって身軽になった黒木瞳が追っかけてきちゃうんだもんねえ。もう、ほんっと、
「やってられっかーー！！！」o(>▲<#)/=3=3
…とちゃぶ台ひっくり返すラストシーンでした。行くなよ!パリによう！！パリに行って二人で幸せに暮らしました、めでたしめでたし♪じゃないから！山下達郎！！高らかに「この愛のしじまへ〜♪」なんて歌い上げてる場合じゃないから!

岡田君大ファンの友人は最初から最後まで「情事シーン」になると私の手を（怒りで）握り締め（爆）、映画が終わった瞬間二人でまず発した言葉は
『ほんっといいかげんにしろ黒木瞳！』でした。（笑）役とはいえ、私たちの間での黒木瞳株は大暴落。代わりに大浮上した株は、黒木瞳のだんな役の岸谷五郎ともうひとつの不倫物語・マツジュンの相手役の主婦役、寺島しのぶ。二人の鬼気迫る演技は恐ろしかった・・・。
その他にも平山あやもすっごい雰囲気のある演技していたし、寺島しのぶのだんな役の宮迫もイヤ〜なだんなを好演でした♪
だからある意味、主人公の二人以外の物語は良くできててなかなか味があったかな、と思います。それじゃあ映画としてはどうかとは思うんだけどね(^.^)

あ、ちなみに私が見たかった半田健人くんは、マツジュンの友達のちょっと変人役でちょろっと出てました♪まあいいや、たっ君が映画館の大画面で見れただけでも…。
あ”あ”あ”しかししかし、結果的にこの映画の興行収入に加担してしまったってとこが、なんかくやし〜〜い！！！o(>x<;)