鹿児島もいいところですね。 - 2016年11月07日(月) こんばんは。 今年もあっという間に年末が訪れるなあと感慨深く思う遊丸です。 高知に引っ越したら、そんなに悠長に旅行もできないかなと思っているので、 なるべく早く回れるところは回ろうと、頑張ってツアーに出かけているのですが、 レポートの方が例によってだいぶ滞っています。 現在は、火輪ツアー第二弾を鋭意執筆中です。 ミラツアの合間にも、関係ないところとか旅行してるから余計にたまるんだな。 9月には、生まれて初めて鹿児島を旅してきました。 というわけで、少し写真をご紹介します。 二人で往復で5,000円ちょっと(空港使用料、支払手数料込)。嘘みたいな価格。 会員セールの価格ではあるんですが、それにしても安い。 鹿児島空港でレンタカーを借りまして、霧島にやって来ました。 霧島は、坂本龍馬が妻のお龍さんと新婚旅行に来た土地として有名です。 何でも日本で最初の新婚旅行だとか(ほんまかいな?) そんで、龍馬さんとお龍さんが入った湯船というのが今も残っているそうで、 ↑の写真がそれです。 場所は、霧島の塩浸温泉(しおびたしおんせん)というところです。 リフトで山の上に登ることができ、 上からは、龍馬さんとお龍さんも登ったという高千穂の峰を望めます。 (火輪に出てきた宮崎県の高千穂とは別もの) この日は高千穂の上には雲がかかっていて、きれいには見えませんでしたが、 リフトは気持ちよかったです。 因みに、龍馬は高千穂峰の頂上に突き刺さっている天の逆鉾(今もある)を 引っこ抜いたとかいう逸話があるそうですね。 そのことについて龍馬自身が姉の乙女さんに書いた手紙を、 高知のどこかで見た覚えがあります(龍馬記念館だったかな)。 当時高千穂は女人禁制だったらしいですが、 お龍さんは男装して一緒に登ったらしいですよ。 そもそも旅行の移動手段自体、徒歩だったわけで、 (鹿児島までは船で来たようですが) 昔の人は本当に勇ましいなと感じます。 龍馬さんたちも立ち寄ったそうです。 山中にひっそりとある神社ですが、 この日は日曜だったからか、結構な賑わいでした。 実は、当選した宿泊券を使わせて頂きました。 飛行機のチケットを取った後で、応募していた分なので、 言わば決め打ち…ですかね^ ^; 色々旅行はしますが、貧乏旅行ばかりなので、ありがたい限りです。 そして、そのただで泊まらせて頂いたお部屋が、 かつて見たことがないほど広々としたお部屋でびっくり。 随分豪勢なソファセットなど置いてありますが、 実はこの写真の右側には和室まであるんですよ。 ホテル自体の規模も結構大きくて、 観光バスで乗り付ける団体のお客さんもいたようです。 折角だからということでホテル内の居酒屋さんで頂きました。 というか、周囲に何もないところですので、他の選択肢はないんですけどね。 「薩摩」という名の居酒屋さんで、鹿児島の郷土料理を味わえます。 鹿児島と言えば、もちろん焼酎なわけで。 この焼酎瓶の圧に負けて(笑)、本来は日本酒派のおいらも焼酎を頼みましたよ。 「国分(こくぶ)」という銘柄を呑みました。 まろやかで、なかなか旨い。 手前は、「豚の軟骨味噌煮」。これが、また、笑っちゃうほど焼酎に合う。 相方は肉がダメなので、私が独り占めしましたが、 これだけで、一晩中ちびちびやれそうでした。 味噌煮なので味付けは違いますが、沖縄のラフテーを思わせるような料理なんですね。 薩摩と琉球って、近いだけあって、色々つながりがあるようです。 その辺りの歴史に詳しくはないのですが、勉強すると面白いかもしれませんね。 ただ、沖縄が日本になったことについては、 沖縄の人にとってはどうだったんだろうと考えさせられます。 以前、首里城を見学した時、沖縄がもともと日本ではなかったことが、 はっきりと体感できました。 半分は清王朝、半分は日本…みたいな。 言語的にもたぶん、漢語の発音が残っている言葉って多いんだろうなと思います。 そう言えば、こういう豚をとろとろに煮込む料理というのは そもそも大陸の方に由来するのかもしれませんね。 鹿児島に来て沖縄を感じ、更にその向こうの中国に思いを馳せるというのは、 正に旅の醍醐味だな、なんてくだらないことを思いながら酔っぱらう霧島の夜でした。 他にもきびなごのお刺身とか、 さつま揚げとか(揚げたてて本当においしい)、 奄美の黒糖焼酎(意外にすっきりとした味わい)とかを頂きました。 一旦空港に戻り、レンタカーを返却してから、空港近くの西郷公園にやってきました。 この西郷さんの像は、日本の人物像としては最大のもので、高さが10.5メートルもあります。 水曜どうでしょうファンの私としては、 対決列島の最終決戦が行われた場所という方が馴染みがありますが^ ^; 鹿児島市街地の少し北に位置する「仙巌園(せんがんえん)」までやって来ました。 島津氏の別邸と庭園がある場所ですが、 周辺には、江戸末期から島津が西欧諸国に対抗すべく取り組んだ 近代化工業の工場群があり、2015年に世界遺産に認定されています。 昨今では鹿児島のお土産として薩摩切子が有名ですが、 あれもこの頃に島津斉彬が推し進めた事業の一環だったようです。 (現在生産しているものは、一度途絶えたものを復活させたもの) 写真は仙巌園の中の「御殿」。 明治になってからは、島津氏はここで生活していたそうです。 この日は天気が悪かったですが、桜島が近くに見え、 ここに居を構える気持ちが少しわかる気がしました。 中の見学は有料ですが、色々説明してもらえますし、 中庭を見ながらお抹茶を頂くことができます。 園内の照明にはここで発電した電力を使っていたそうです。 随分小規模ですが、照明用くらいならこれでも電力が賄えるんですね。 というか、当時はまだ、日本の電気事業の草創期ですよね。 そういう時期に、この日本の隅っこで、 自家用水力発電ダムが造られたということ自体がちょっと驚きです。 ちょっとした石垣の間に真っ赤な蟹ちゃんがたくさんいました。 「集成館」と呼ばれるその工場群には、 鉄を溶かすための反射炉や機械工場があったわけですが、 こんなふうに蟹も顔を出すのどかな土地で、 日本の近代化の最先端を行くような事業が行われていたとは、不思議な感じです。 薩摩と土佐。 薩摩は九州の最南端、土佐も四国の南。 大らかで豪快な県民性。方言が独特。とにかく酒が好き。 そう言えば、高知でよく見る穴の開いたおちょこ (穴を塞いで持ち、すぐに飲み干さねばならないというもの)、 あれ、鹿児島でも売ってるのを見ました。 そして、薩摩も土佐も、幕末に新しい時代の潮流が生まれたところでもありますね。 薩摩には西郷どん、土佐には龍馬さんという偉人がいます。 なんでこんなに共通項があるんだろうと思ったのですが、 この近代化工業に関してだけは違いますね。 土佐にこういうのはないなあ。 島津はあなどれん。 ↑の写真は、仙巌園近くにある「鹿児島紡績所技師館」。 紡績所の指導者として招いたイギリス人技師の宿舎だった建物だそうです。 高知にこういうのないもんなあ…。 鹿児島市街地の西にある小高い山(城山)の上に建てられた、見晴らしの良いホテルです。 恐らくは鹿児島市内で最も格式の高いホテルではなかろうかと。 私たちは、ふるさと割(15,000円引き)を利用させてもらい、宿泊しました。 立ち寄り入浴も受け付けている「薩摩の湯」というのが有名で、 桜島の見える露天風呂があります。 温泉の泉質もとろとろで、実に気持ちよかったです。 2食付きのプランで、朝夕食ともにバイキングでした。 夕食は、洋風のおかずがメイン。ちょっとこじゃれた感じで。 オレ的には、どこかの居酒屋でちびちびの方が好みだったかな。 でもどれも美味しくて、相方には好評でした。 写真は、城山の展望台から望む桜島。三日目も天気は優れず。 それでもこの日は桜島に向かう予定です。 西南戦争で熊本城を落とせなかった薩摩軍は、 鹿児島へ戻り、ここ城山を占拠して、最終決戦に備えていたようです。 写真は、「西郷隆盛洞窟」と名付けられた洞窟で、 西郷さんが死の直前の数日間を過ごした場所だそうです。 少し離れたところに、西郷隆盛終焉の地もあるのですが、 ホテルまで戻るのが大変そうだったのでそちらは行きませんでした。 再来年の大河は西郷さんをやるみたいですね。楽しみです。 ホテルのシャトルバスと路面電車、桜島フェリーと乗り継いで桜島に向かいます。 写真は、出港したフェリーから城山の方を振り返って。 山の上に見える茶色い建物が、宿泊した城山観光ホテルです。 展望台などの名所を回ってくれます。 展望台ではある程度の停車時間があるので、 フリーパスを持っていれば、停車時間内に降りて再び同じバスに乗ることも可能。 …なんですが、通勤バスかってくらい激混みでした。 私たち以外は、ほとんどが中国系と東南アジア系の観光客の皆さん。 あまり日本語がわからなさそうな人にも、運転手さんは一生懸命案内していて、 停車時間内に戻って来ない人をわざわざ呼びにいったりして (バスの本数が少ないので、同じバスに戻って来ないとかなり待つようになるため)、 とても丁寧な対応をしていました。 こういうおもてなしをしてくれると、日本の印象がさらに良くなるんだろうな。 最後には、この運転手さん、お願いされてお客さんと一緒に記念写真に入っていました。 最近、どこに行っても外国からの観光客を見ますが、 観光で成り立っている地方にとってはうれしい悲鳴なんでしょうね。 入山できる範囲の中で、一番桜島を間近で望める展望所です。 やっぱりちょっと雲がかかっていますね。 でも、大体の様子を見て引き返してきました。 というのも、9月上旬でしたが、鹿児島は暑くて暑くて、歩く気力がなく。 それでも、溶岩が迫りくる光景はとても迫力がありました。 ああもうこれで満足。 ごつごつした形の桜島は、そのまま鹿児島の人の気質を現しているかのようですね。 数時間だけでしたが、良い体験でした。 バスではなく、レンタカーで回っても良かったかもしれません。 天文館と言えば、「白熊」の本家「むじゃき」です。 またしても、水曜どうでしょうの話題で申し訳ないのですが、 対決列島のラストで、大泉くんと安田くんが ダッシュで白熊を買いに来たお店がここです。 ふわっふわで、甘くて、冷たくて、とってもおいしい。 なるほど、鹿児島の気候には、この味が最適なんだなとよくわかりました。 暑くて体力消耗した後に食べる練乳たっぷりの白熊は、この甘さでちょうどいい。 全然雰囲気が違いますよね。 桜島は見る角度によって同じ山とは思えないくらい形が違って見えるそうです。 今回の旅では、四つも買ってしまいました。 木製のお猪口は屋久杉なので1,000円しましたが(とは言え屋久杉なら安い…)、 他のはどれも数百円という安さ。 手前のは、逆さにすると桜島の形になるというのが面白くて購入。 黒いのは黒薩摩焼、一番奥のは霧島の太郎窯という工房のもの。 お気に入りはやはり屋久杉かな。 木目がものすごく細かくて、杉の良い香りもします。 日記の更新も久しぶりで、今回紹介したのは9月に行った旅の話ですが、 その後、えっと…どこに行ったんだっけ(笑)。 高知に2回、金沢に1回…か。 高知の2回のうち1回は、念願の足摺に行ってきましたよ。 レポート書く前に、また後ほど日記で簡単な紹介を書きますね。 今日はここまで。 ...
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