おおみち礼治のてくてく日記
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2004年12月21日(火) ■家族

 今日は、ほぼ忘れていたアマゾンへ出品していた本が売れたので、それを発送。母方のおばあちゃんが具合が悪いというので、お見舞いへ。家で寝ているのかと思ったが入院しているらしい。親父の車で母と3人で行く。面会謝絶の部屋にいる。謝絶といっても、家族のみ、一回に2人だけ、という条件で合うことは出来た。寝ていて、ほとんどもう分からない様子だった。顔を見れたからいいか。
 帰ってきてから何をしていたんだろうね。UOとサイトをアップして、忘年会の案内メールを出して……テレビを見て。

 夜、トイレから出たら、母が目を腫らして「くやしいったらありゃしない!」とつぶやいている。いったいなにごとかと思って、見に行ったら、「お父さんに馬鹿にされて悔しい」という。こんなに一生懸命やって我慢して頑張っているのに、誰も分かってくれない、という。
 ……以前もそんなことを言っているのを聞いたことがあるような気がする。少し前、母の血液検査のデータが机の上に置いてあったので見たが、肝臓の数値が高い。母のお姉さんは肝臓癌で亡くなっている。お姉さんの旦那が女にだらしなかったらしいことを聞いたことがある。怒りをためていたんだな、という理解だが、そういう意味では同じだ。
 我慢しているから、親父や家の婆さんの我が儘、言いたい放題をのさばらせてしまっているわけで、自分次第なのだが、それはいま言ってもしょうがない。

 オレがしっかりしないとダメだ。精神的にもそうだが、経済的に親父と婆さんに頼らざるを得ないところがダメなのだ。ちゃんと、経済的に自立して、家族と別れて、自分の家庭を持つことだ。そうしたら、母を呼び寄せてもいい。そんな我慢ばかりしていたらそれこそ大変な病気になる。オレのように。
 もし、母が倒れても、その原因は、もっとも悪い親父と婆さんはまったく理解しないだろう。周辺の外的な理由や、母自身のせいにして、勝手なことを言い、母に致命的なダメージを与えるだろう。自分が何をしているのかまったく理解しようとしないのだからね、あいつらは。とにかく、人のことを分かろうという気がない。勝手なことを言い、人のせいにしてヘラヘラ笑い、馬鹿にし、もしくは怒りだす。一言でいえば、馬鹿。だから、オレがしっかりしないとダメだ。

 この前、親父と婆さんがいない食卓だと、けっこう食べられることに気が付いてしまった。常に親父はテレビを見て悪想念を出しまくっているし、婆さんも偏見に満ちた狭い了見で言いたい放題だ。そんなところにはいたくないのである。そういう雰囲気の中で、食事が美味しいと思ったことってないもんな。

 それと、今日、お見舞いに行って、親父のうるささ、うざさはいつものことだったが、ふたりの年老いた感じが分かってしまった。ああでもないこうでもないととんちんかんなことをいいあって、いつまでたってもものを決められないという感じ。なんとか日常生活はおくれているが、本当に底辺のところで、なんとか、という感じ。
 現代のいろいろには到底ついていけない、どうしていいのかさっぱりわからない、ほうっておいたら、どうなってしまうかわからないという感じ。

 母の、親父と婆さんのの戯言に気持ちもなにもなく、とりあえず返事をして話を合わせてあげているという感じ。話の内容に興味などないし、主義主張もどうでもいいという感じ。それとは違う意見や思いがあっても、まったく表に現さず、口でハイハイといっても、腹の中では、ふざけんなボケ、と思っているらしい感じ。

 なんて不自然なんだろう。

 弟は、いつからか何をいっていても言われても、右から左へ流して興味を示さなくなってしまった。そして、同じ家の中にいながら、「他人と」関わることを避け、自分の世界に入ることで自分を守っているようだ。
 もし、家族がバラバラになっても、ちゃんと仕事をして給料ももらっているから一人になっても大丈夫だろう。家のことは母に頼りっきりだから、生活力はないかも知れないが、それも自分で何とかしていくだろう。
 親父も婆さんも捨てられたら狂ってしまうかも知れない。だが、もともと狂っているのなら、それも一興。何とか誤魔化していくことも出来るかも知れない。だが、変われないのならずっとは無理だ。
 少し考えすぎかも知れないが。


おおみち礼治 |MAIL

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