おおみち礼治のてくてく日記
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2003年12月27日(土) ●高校生

●高校生
 活動する時間が違う(?)ので、高校生を見かける事なんてほとんどないし、いたとしても気にもとめないのだが、先日、駅の本屋に立ち寄った際、見てしまった。
 パンツルックだったので、パッと見たときは男かと思ったのだが、髪は長いし声も甲高いので、女子生徒だとわかった。
 靴のカカトを履きつぶし、スリッパのようにペッタンペッタンやって歩いているのだ。雰囲気が完全にオヤジなんだよね。女の子はこうでなくてはならないだとか、幻想を持っているわけではないし、最近では珍しくないのかも知れないが、これはひどかった。なんとなく薄汚れていて、うかつに近づいたらわけの分からないことをいわれてカネをとられそうな雰囲気があった。
 レジの近くには、超ミニをはいた女子高生がたむろしていた。ダイコン三本分くらいのたくましいおみ足を露出させて騒ぎ立てる姿は、ひそかに涙を誘った。
 品のない女は嫌いだ。
 なかには、電車で寝そべってケータイをやる若い女もいるらしい。寝そべって、というのは電車の床にですぜ。幸いにして見たことはないのですけれども。
 女だけでなく、最近では、サラリーマン然としたスーツ姿の若い男が床にウンコ座りをしてケータイをいじっている姿を見ることがある。床は座るところでも寝ころぶところでもないのだけど分からないらしい。恥ずかしいですな。
 そうかと思えば、とてもしっかりした常識的な人もいて、これは2極分化しているのか、それとも、ひとりの中で表裏が激しいのか分からないんだけども。

 教育、というのは知識を頭に詰め込むだけのことではなくって、むしろそれは二次的なことで――もう中学生くらいになったら、あなたは何をしてもいいけれども、良いも悪いも責任は自分で受け取るんだよ、と一人前扱いして、自立させていくのが本道ではないかと思う。
 学生でいるときは、周りの大人が、ほとんどすべてをやってくれてあとはボタンを押すだけというような状態なので――ようするに線路が引いてあるので何も考えずに言われるがままそこを進んでいくだけでよかった。逆らってみるにしても、子どもだから選べる道は多くない。
 それが、卒業して就職したり、ハタチを過ぎた途端、あなたは大人なんだから自分のことは自分で決めてやりなさい、責任もとりなさいといわれても、何をどうしていいのか分からなくて混乱するのですよ。それまでにある程度自立できていた人は、すーっといけるのだが、できていないと苦労しますね。
 突然、(中身が)大人になれるわけではない。せめて、成人式でなぜ騒いではいけないのかくらいはハタチになるまでに(涙)理解しておいてほしい。といっても、そんなことは小学生だって分かっている子には分かっているんだけど……。
 これは、当の子どもはもちろんだけれども、子どもに関わる大人たち自身のことでもあります。


おおみち礼治 |MAIL

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