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おおみち礼治のてくてく日記 DiaryINDEX|past|will
某文芸系サイトのお話し。
自分の好みを優先したいのはそうだし、完成度の高い、どこに出しても恥ずかしくないような作品を掲載したいと思う。しかし、それをすると作品はなくなる。 送られてくる文章を見て感じたことをまとめる。 いちばん多いのは「あらすじ」だ。 叙述――というか、語りの部分が説明に過ぎず、流れがない。死んでいる。描写もなく(あったとしても手垢の付いた陳腐な、文章表現の愉しさのないもので)、小説としては読めない。 自分の文章力(?)に酔って書かれた文飾過多な文章も読めたものではない。いちセンテンス見ただけで、「カーッ!」と叫んで投げ捨てたくなる。もちろんパソコンの画面上だから、そんなことはできないので、ひとこと「ボツ」とつぶやいてウインドウを閉じるだけだが。 よい文章の第一は、削ること。 これ以上削ったら意味が分からなくなるところまで削ること。 特に副詞はいらない。 体言止めや倒叙、受動態がうじゃうじゃ出てくる文章もダメだ。気持ち悪い。 どんなに魅力的なキャラや展開が待っていようと、最初にだらだら説明文が続いたら5秒で飽きる。書き出しから話を動かすべきである。 以上を踏まえるだけで、かなり良くなるはずだ。 ひどいのは、アニメの主人公が出てきたり、エッセイですというのだが、明らかに詩だったりするものだ。自分が何を書いているのか自覚していない。純文も来る。わしは文学者ではないので、あまり高尚なものを見せられても分からない。 あと、マトモじゃないのもたまにある。 作者がね。 これは文章力うんぬん以前の問題なので、何も言えない。 プロの作家がどれほどのエネルギーを費やして作品を書き上げるのか分かっていない人もいる。普段感じていることを文章にしてみました程度の、素人の作品が評価されると思うか? ということだ。 素人が手を抜いてどうする。 自分のHPに掲載して友達に読んでもらうだけで満足するのが懸命である。 ――というようなことを別の名前で出してみたいのだが、「キサマ何様じゃ」と言われるのがオチなので、ここだけの秘密(爆)。
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