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罪悪感



家についたのは、夜中の12時に近かった。

友達とお酒を飲みに行けば

最終電車で帰る事もあるし

主人も遅い時間に帰る事には何も言わない。





最寄りの駅からの帰り道


『●●(主人) もう、寝てしまってるといいな。』


なんて、思った。



なんとなく、顔を合わせたくない気分だった。

やっぱり、大きくはなくても

主人に対する、うしろめたさはあった。






家につくと、私の期待を裏切って

主人はまだ起きていた。



私の顔を見ると


『おかえりー。楽しかった?』と


無邪気な顔で笑った。





心の中で、持たないようにしようと

言い聞かせていた罪悪感が、大きくなる…。




でも、そんな素振りを主人に見せるわけにはいかない。

私は、


『楽しかったよー。○○ちゃんねー…』


と、一緒に飲みに行った事になってる友達の近況を

主人に話し始める。

電話で、前に聞いていた友達の話を思い出しながら…。






正直、主人の顔を見て

上手く取り繕う事が出来るのかな?と…

顔色一つ変えずに、接する事なんて出来るのかな…?

という不安は、間違いなくあって…。

だから、帰り道に『寝ててくれたら…。』なんて思った。

でも驚く程、私は冷静だった。

私って、図太い神経してるんだな…って思った…。




テレビとかで、出会い系の事件の報道などあると

主人は冗談っぽく


『のあが浮気したら、殺す。(笑)』


なんて物騒な事を言っていた。

今では、それは冗談じゃないかも…と、思う。

もし、私のしてる事が主人にばれたら

それ位の感情を持たれたとしても

それは当たり前の事なのかもしれない…。





ばれたらどうしよう?

ばれたらどうなるんだろう?




そういう事を想像すると、たまらなく怖くなる。

そのわりには、なぜか…

主人に対する罪悪感をあまり感じない。

感じないようにしてるだけかもしれないけど…。

罪悪感よりも、恐怖心の方が、はるかに大きい…。





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2003年09月16日(火)

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