詩集 ”心の扉をひらいて

2006年08月24日(木) 紫陽花の天使

あなたと初めて逢った6月

あなたは優しく微笑みながら
私のことを
『紫陽花の天使』 と呼びました

あれから どれだけ月日が流れたでしょう

私は今でも あなたにとって
『紫陽花の天使』のままですか

あのころの私は
あなたの愛も 私の愛も気づかずに
無邪気に微笑んでいました

でも あなたの深い愛を知ってから
私の幼い愛に気づいてから
私は
梅雨に咲く紫陽花になりました

毎日 涙の雨を流し
毎日 あなたの愛を求め
花の色を 喜びと悲しみに染め替えていました


あのころの私の心は
天使の白い羽をまとって 彼方に飛んでいきました

だから もう私は
『紫陽花の天使』では ないかもしれませんね

でも 今でも
あのころの 私の心を思い出すと
切なくて
涙の雨を流す紫陽花になります



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