詩集 ”心の扉をひらいて

2006年08月18日(金)

まるで内蔵を ミキサーにかけられたかのような
激しい痛みと吐き気が 襲ってくる
汗は 頭の先から足の先まで一気に吹き出し
私は その場に崩れ落ちる

痛みが去ってくれるのを ひたすら待つ

もはや 私を救ってくれるのは
医院しかないと 気づき
よろけるように 医院に行き
よろけるように 自宅に戻る

優しい人の胸に すがりつくかのように
ベッドに倒れ込む

ベッドは私の身体を包み込んで 深く沈み
健康なときには意識しない 自分の重みを知る

優しい人は 私の病を知らない
優しい声を聞きたい
電話をしようか

携帯電話に伸ばしかけた手は
方向を変え
吹き出る汗を拭うための タオルを掴んだ
 
 
 


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月と海