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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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夏の終わり 2006年09月07日(木)


遠く想い馳せたのは
春の汗に手の震えた黄昏

近く想い感じたのは
不思議で ぎこちない時間(とき)

夏を通り過ぎて
怖いものなどなくなって
それでもまだ震えているのは
信じられない口吻が
ありえないほどやわらかいから

笑いあえる季節をふたり
いくつも通り過ぎれば いつか

思い描いた妄想もたぶん
二人の前できっと叶うだろう

夏の終わり あと一度
君の決めた心のままに
焦らないで僕は一人
朝のミルクをマグで飲み
昨夜の手のひらの感触

思いだす
きみの指と匂い
僕の腕に顔をうずめて
一瞬をいとおしむ

君の匂いが
秋を待ってる


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