2012年10月08日(月) |
てぃるのぐ建国祭(仮)・その7 |
「イオリーーーー!」 出会った途端、抱きつかれた。 「会いたかったぞ! 会いたかったとも!」 久しぶりの再会で嬉しくない、はずはない。 「元気にしてたか。やせたんじゃないか?」 だけど、力いれすぎ。 「しっかり食べるんだぞ。お前は母さんに似て小食だからな」 というか、痛い。 「本当はもっと早くこっちに来たかったんだぞ。でも仕事が忙しくてな」 力、こもりすぎ。息ができない。人の話聞いて。 「今回は仕事でこっちにきたんだ。そうでもしないとなかなか里帰りなんかできないからな」 痛い、痛いってば! そろそろいい加減に――」 「イオリも何か話さんか。お父さんはお前の声が聞きたい――」 「いい加減に離さんかーーーーー!!」 反論の声と同時に裏拳が炸裂した。
「声が聞きたいって、あれだけ強く抱きしめられたら出せるもんも出せんやろが!」 声を聞きたいのならちゃんと話を聞く姿勢をとってほしい。 「うう……腕をあげたな」 あげたというよりも、お父さんの反応が鈍ったような気がする。顔をおさえてうずくまる中年男性にため息ひとつ。 「久しぶりだな。イオリ」 本当に、この人は全くかわっていない。 「久しぶりだね。お父さん」 金色の髪に青い瞳。わたしの瞳の色はこの人から受け継いだもので。 この人がイザム・ミヤモト。正真正銘のわたしのお父さん。
過去日記
2010年10月08日(金) 遅くなりましたがレスです。その2 2004年10月08日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,25UP 2003年10月08日(水) 休みだからできること
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