2012年10月02日(火) |
てぃるのぐ建国祭(仮)・その1 |
「お祭り?」 声に首をかたむけたのは、仕事も終わろうとしていた矢先のことだった。 「イオリは初めてだったかな。誕生記念祭」 正式名はティル・ナ・ノーグ誕生記念祭。 それにしても、前々から思っていたことだけど、ここに住んでる人たちって本当にお祭り好きだなぁ。わたしの故郷(シラハナ)でも祭りはあるけど、ここまでくると本当にすごい。 「先生たちは行かないんですか?」 初代領主コノアによって、ティル・ナ・ノーグの街が建造されたことを祝うお祭り。誕生記念日は1月28日。 「私達は別様があるからね」 「俺たちも後から行くから。一足先に楽しんできなよ」
――なんて言われたのはいいのだけれど。
「それでなんで、あたしのところに来るかなあ」 「追い出されたんだから仕方なかやろ(仕方ないでしょ)」 夜があければお祭りがはじまる。言い換えればそれは、職人にとってはぎりぎりの正念場。準備に追われて場合によっては眠ることも許されないぎりぎりの時間帯。 そんな時に、わたしは友人の家をおとずれていた。 「祭が楽しみなら屋敷で休んでればいいでしょ」 「休みたかったけど休めなかったの!」 夜着(パジャマ)に着替えて置いてあったぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。
過去日記
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